詩 【小さなご褒美】 詩 光彦

詩(ポエム)

【小さなご褒美】  詩 光彦

牢獄にいるに似た時間が、とても実感的にゆっくり流れる。
どこでもドアは、一瞬で遠くまで人を運ぶ。
どこへゆく、私の意識、抜け出せない現実とのギャップに苦しむ。

画像や音楽が入ると、アルコールのように体にまわる。
ただ睡眠は、一瞬で現実へ引き戻す。
ここにある、私の意識、夢にも行けぬ行動とのギャップに苦しむ。

自分のことを語れば自由になるのに、相手に素直になれない。
とても難しいのは、自分の弱さをさらけだすこと。
もっと、さらけだせば、もっと頼ればいいのに。

全て解放される日が、もしも今すぐなのならば
重い悲しみの分だけ、幸せになれる希望がある
アルコール、初めてわかるその効果。
ちいさなご褒美、慰めもつまりは成功と同じ。

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