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日記14「灰色の指先」(56日目6/28~57日目6/29のチャプタ―1)
NO56・・・・6月28日(月)
話題1「立哨の時に女子を目で追っていた話」
立哨(りっしょう)は、立ち仕事である。
ビルの入り口などの場所に立って、会社に出勤してきた人に「おはようございます」「お疲れ様」などあいさつをしたり。
スーパーなどテナントが入っている商業ビルの場合、あいさつはせず、ただ番人として、警戒や監視をする。
今日僕は立哨(りっしょう)していて、そこである光景を目の当たりにした。
男性会社員のスーツのズボンのお尻側についたクリーニングのラベルの取り忘れを、女子社員(事務員さんと思われる)が取ってあげているという場面である。
相当僕も女に飢えていて、それを見ただけでご褒美だと思った。
「くそう、なんて羨ましいんだ、俺も女子とイチャイチャしたいぜ」なんて思った。
僕が立哨(りっしょう)だとか駐車場誘導だとかで外へ出ると、最近そんなことばかり考えている。女子を目で追っている。
話題2「あの時の同級生は僕のことをどう思っていたのだろう??」
その女子社員と男性社員のイチャイチャ(?)を見て、ふとある記憶がよみがえった。
中学生時代ある女子に、僕の制服のシャツの襟を直されたことがある。
↑この写真みたいな感じで、僕の首に正面から手を回す格好で、僕とキスするくらいの距離で、襟元を正そうとしてくる女子がいた。
なんともドキドキした経験だったのだが、今思うと・・・これ、もしキスされても事故だよなって思う。
キスしてやれば良かったのに、なんて思い出を振り返ったりもする。
そのときの女子は、こういう遊びが好きな小悪魔な人だった。
僕のことが好きだったから、気を引こうとしてやっていた、というような捉え方もできるが、真相はわからない。
僕がキスしたりしていれば、そのとき、その女子が考えていたことが判明していたかもしれない。
話題3「性癖ってどうやって決まるんだろう??」
そういえば性癖って、みんなどうやって決まったのだろう?。
僕はぽっちゃりした女性が好きなのだが、それが標準の、一般的なありふれた性癖とも思い難い。
思春期の頃に誰を好きになったのかで、決まってしまうのではないだろうか?なんて考えたりもする。
たとえばゲイの男性は、男なら誰とでもセックスできるわけではない。
自分が出会った男性とどんなプレイをしたか?で性癖が決まると、ゲイの男性が語っていたのを2チャンネルまとめ掲示板で見たことがある。
そのゲイの男性曰く、男同士のエロビデオを見ても、自分が過去に好きになった男子とセックスした内容と同じでなければ興奮できないのだという。
このゲイの男性は確実に、自分がホモに目覚めたきっかけとなった恋人が原因で、性癖が決まったのだと思う。
学生時代、僕はぽっちゃりした女子が好きだった。それはもともとそういう性癖を持っていたのか、それとも学生時代に好きになった女性のタイプが影響しているのだろうか?
女子は自分のお父さんに似た男性を好きになる、ということもどこかで聞いたことがある。
そう考えると恋とは、2度目3度目(2人目3人目)からは、1人目の人とタイプが似てくるのかな?とか思ったりもする。
話題4「井上陽水、灰色の指先」
話題は変わって、井上陽水の歌に、「灰色の指先」という歌がある。
歌詞の一部はこうだ
「彼の性格はひどい無口
声の出し方を忘れたよう
20才まえまでは誰にも会わずに
いつも壁のそばに居た
彼の職業はプレス加工
アルミニュームを曲げてのばす
指先の色もいつしか変わって
とうに指紋はなくしてた
灰色の指先で毎日をなぞっても
数えても重ねても、
仕事場は流れ作業」
「歌詞引用元: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=2265414」
僕はふと、今の自分の毎日が、この井上陽水の「灰色の指先」の歌詞通りになっていることを感じている。
家ではブログを書いて、ネット発信のネタを考えて、情報収集して、でも、職場は警備員、ただ黙って立っているだけ。
僕がプライベートでどんなことを夢見ても、ブログでどんなことを書いても、それは世界になんの影響も与えることなく、
仕事はただの警備員、ただ黙って立っているだけ。
僕の人生は今、そんな局面に立たされているような気がする。
僕の人生は「灰色の指先」だった。
世間一般からすれば、しょせんは「警備員」
ネットでどんなに素晴らしいことを言っても、
ネットでインフルエンサーと同じことを発言したとしても
世間は僕のことをただの「警備員」としか見ない。
仕事とは、上塗りできないくらい、濃い色で塗られたその人の印象のようだ。
ただ僕は「灰色の指先」を地(じ)でいく人間になった。このむなしさは、いったいなんだというのだろう。end
NO57・・・・6月29日(火)チャプタ―1
話題5「トレードオフ。なにを選択して生きるか」
なにか暇があれば、自分の疲れを癒すために寝たりするので、
時間だけが悪戯に流れていくような感じがする。
時間とは残酷だ。
たとえば1週間前に決意した「やる気」は1週間後知らぬ間に忘れ去られている。
いくら体調が悪くて疲れていて、疲れを癒す選択をして1日を過ごしたとしても、自分の人生における大切な活動をおろそかにしたとき、
やってくるのは「後悔」であるという残酷な事実。
でもくじけず書いていこうと思う。
話題6「研修終了後の、初の24時間警備」
6月29日は研修終了後の僕の24時間勤務の初勤務だった。
6月28日も研修後の初勤務だったのだが、24時間勤務ではなく、通常の日勤だった。
僕の職場では24時間勤務と日勤の違いは「開錠、施錠業務があるかないか」である。
ショッピングモールの開店時間(早朝6時)と、閉店時間(深夜1時)に鍵の開け閉めをするのが24時間勤務のメインの仕事になる。
もうひとつ特筆すべきことは、夜の21時以降はスタッフ2人での勤務となるため、
施設に災害が発生したりすると確実に24勤務の人が対応することになる。
僕の勤務を見守ってくれる付き添いの警備員は今日からいない。
気楽な一人暮らしが始まるとばかり思っていたし、実際9時間勤務の一人作業は、上司に見られていない分、仕事が気楽になったのを感じていた。
話題7「6月末日、この場からいなくなる3名の人とのお話」
だが、今日の24勤務は、気楽であるとは言い難く。
僕の仕事人生はここから本番とばかりに、多くの印象的なことを僕は経験した。
それはなぜか?
今日で6月が終わり、3人の人と別れることになるからであった。
1人は単純に他の会社に就職をするM君、6月いっぱいで退職になる。6月29日が最後の勤務だ。
もう一人は隊長のIさん、7月2日~8月末まで東京オリンピックパラリンピックの警備員になるので、今日僕と24勤務で2人勤務をしたら、9月まで僕と会うことはない。
もう一人は設備の方だった。
まず一人、今日付けでやめていくM君についてのことだ。
M君とはほとんどしゃべったことがなく、それなのに今日で最後だったのだが。
僕が24勤務の閉店作業を一人でするのが初めてということで、僕から休憩時間の空き時間に「閉店作業について聞いてもいいですか?」と話を持ち掛けて、仕事について彼を通じて復習させてもらった。
それがきっかけでM君は心を少し開いたのか・・・それとも職場の上司としての最後の仕事だと思ったのか、隊長のIさんが休憩に入ったとき、こんなことを僕に言った。
「もう最後なんで、ここからはオフレコ(内緒話)で、この職場の人間関係とか、なんでも聞いてくれても大丈夫ですよ」
話題8「質問し放題のコーナーが突然はじまる」
「チャンスの神は前髪しかない」という言葉がある。
「好機はすぐに捉えなければ後から捉えることは出来ない」という意味だが、僕のこの場合もそれが当てはまる。
今日、この会社を辞めていく人に、この会社のことを聞くチャンスが僕にめぐってきたのだ。
「この会社はブラックか」とか
「あの人とはどう接すればいい」とか
思い切った質問をなんでもぶつけることができる。
もちろん、ここでなにも話しても外部に漏れることはない。なぜならM君はもうこの警備員の仕事を退職するからだ。
このチャンスの活かし方がわからなかった。チャンスとは突然やってくる皮肉なものだ。
だが皮肉だからと言ってそのチャンスを逃すわけにはいかない。
「隊員Bさんや隊員Cさんはとっつきづらいですよね?」と聞くと
「隊員Sさんと隊員TAさん、見た目がよく似てるよね、だけど隊員Sさんは無口なタイプだから、普通に接するというか、仕事上の付き合い以外で、接しなくても大丈夫だと思う。
でも隊員TAさんは注意したほうがいいですね。癖が強いというか、僕の目から見たら”長いものには巻かれろ”タイプの人です。
昔、隊員TAさんは隊長もしたことある方で、今の隊長さん達の”隊長職の苦労とか気持ちとかが理解できるから”なのか知りませんが、やたら隊長クラスの人と仲良くされるんですね。
それを見てると話しやすそうな人みたいに外からは見えるんですが、部下にはめっちゃ厳しい人なんですよ、当たりがきついというか、だから隊長達と話してる所を見ても、こっちから親しみをもってコミュニケーションを取りに行ったら火傷すると思います。」
M君はそう答えて、僕はこう答えた
「隊員Cさんはビックリします、ちょっと目についたら遠慮なく指摘してくる人なので、しかも言い方がきつい。この前、駐車場誘導のとき、2人で立っていると隊員Cが巡回で駐車場を横切ったんですよ。そのタイミングで隊員Cは僕の研修を見てくれてる隊員Tさんに対して『その立ち位置はお客さんの邪魔になるよ』と言って去って行ったんですよね、うわぁきつい人やなぁって思いました。そのあと隊員Tさんは『じゃあどこに立てばいいねん』って戸惑ってましたもん」
それを聞いたM君は「そうでしょう、部下に対してはちょっと目につく部分があるとすぐ指摘してくる人なんで、僕は距離を置いてました」と言った。
あとは「あの人は情報をたくさん持ってますので、聞いてみてください」と教えてくれ、24勤務の辛さなどについて語りあった。
M君からすれば「24勤務はきつい」ようだ。たとえば22時とかになると「今頃、家にいたらお風呂入ってる時間なんだろうなぁ」とか思っちゃうようだ。
もちろん、たとえば19時~20時では「家では、ごはん食べてる時間だなぁ」と思っちゃったりするようだ。
話題9「班長Fさんの髪の毛の話題があった」
M君は今日で最後の勤務だったため、帰る時、ハンドソープだとかのど飴だとか、黒い上着だとかをもらった。
(警備員は作業着のまま休憩時間コンビニなどに買い物に行けないため、黒い上着が必要である)
そして僕は最後にある質問をした「班長のFさんの頭はどうなってるんですか?」という質問である。
班長Fさんの頭は地毛なのだけど、耳の上の髪の毛で頭頂部を隠しているようなデザインになっている。
「実は、班長Fさんは画家なんだ。自身の芸術性が頭に現れているのか、それともただのハゲを隠しているのか、それは誰にもわからない」とM君は最後に言ってこの職場を退職していった。
※Fさんの話はここではこのへんにしておく。end
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