【第10章】(旧)ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩【5作品】

 

【第10章】(旧)ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩【5作品】

ご挨拶

当ブログをご覧いただきありがとうございます。

70作品中 46作品目~50作品目までを公開します。

全ての詩の作者は光彦です。

第10章は、北海道に旅行に行った時の詩「支笏湖」も入ってますね。
心底恋に溺れている詩「照らされた心」も入ってます。
僕が北海道まで追いかけた彼女への思いを詩で書いたんでしょうか?今はなぜ書いたのか覚えていません。

ではどうぞ、詩をお楽しみください。

46作品目【今話題の】

2014年02月13日(木) 00時19分16秒
【今話題の】

なにが悲しくて愛がほしいの?
欲張りすぎるとダメとか言っちゃって。
ああ今話題の愛の贈り物
ああ今話題の夢のプレゼント。

響くは頬染めて、すもも色つばき花
ドラマは10時過ぎ、大人向けの禁止ワード
ああ今話題の愛の贈り物
ああ今話題の夢のプレゼント。

時間は薔薇めいて、響く音色十色。
コーヒーで寝れなくなったら、眠れないから夢も見れない。
ああ今話題の愛の贈り物。
ああその場限りの生クリームの味。

 

47作品目【支笏湖】

2014年05月14日(水) 20時40分32秒
【支笏湖】

青信号渡れるよ、ほら目の前に。
それなのに誰も渡らない、青といえどもそこはみずうみ。
歯の抜けた歯槽(しそう)に満たした水のように、
染みる寒さを揺らす水面は空の旗。
体温を奪って輝いている。

青信号、静かな客席のように。
ポケットに手、顔はふてくされた、
遠くを見つめる君はみずうみ。

心に空いた穴を満たす水になってと
となりで言っても、彼女が欲しい言葉にならない。
僕を見つめて悲しんでいる。

 

48作品目【照らされた心】

2014年05月25日(日) 22時42分04秒
【照らされた心】

会ったことも無い人を、好きになったら笑われた。
君達もたとえば、会ったこともない人が作った歌を好きで聞いてる。それと同じだよ。
聞いたことがある歌が、突然僕を歌ってるように聞こえる。
もともとその歌を好きだったのは、そんな理由があったのさ。

君よりも僕のこと、愛せる人はいないだろう
遠くにいても輝き判(わか)る星のように。
そばにいなくても、光がすでに見えている。

君よりも深い愛を、僕にくれる人はもういない。
なぜなら僕が君をこれからずっと、愛することに決めたから。
誰が僕を愛しても、僕に届かないくらい、
君の光を、そばで浴びているのさ。

誰が僕を好きでも、その愛が浅いと見抜ける。
君の光に、照らされた心の前には。
どんな愛情も届かない、僕までも星になれるのさ。
君の光に輝やかされてしまうから

 

49作品目【深雪】

2014年01月10日(金) 21時48分09秒
【深雪】

鮮明だね、夜の裏側の色が照らし出す雪、フリースみたいな手触りで
苦しいときに忘れてた励ましの言葉のようね、決して思い出せない。
焼けば焦げ臭いのか、凍るように落ちる雪、夢のように脆弱(ぜいじゃく)で
誰もが逃げていくような寒さの中で、とどまればたちまち孤独に。

「お前は馬鹿な人間だ」って受け止めて、わかってないくせに腹立たしく思ってた
そのせいで、湿っぽい話の定型文、読み上げるように繰り返す、泣き寝入り。

その雪は、勝手きままなのだけれど、人には危害を加えない。
理由もない大地の上に、ただ落ちこぼれて。
寝静まる人々の意識なくすままに、今夜は誰も、なにを思い出す心配もないのさ。

 

 

50作品目【あの花ー温室の中の愛ー】

【あの花ー温室の中の愛ー】

名前を知りたいけど、もう今はない花。

その花が枯れたところまでは思い出せるのに
自分で捨てたっけか
他人が捨てたのか
さっぱり思い出せないでいる。

なんでかな、他人が捨ててたらすごい嫌だ。腹が立つ。
僕に無断で勝手に捨てられたことになるから。
どうか僕の手で捨てたことになっていてほしい。
でもその花の最後を、僕はまだ思い出せずにいる。

 



 

 




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