第2章「失敗や挫折から立ち直る方法」を世界一分かりやすく要約してみた。をブログ化してみた

2021年2月20日

 

前回第1章「失敗や挫折から立ち直る方法」を世界一分かりやすく要約してみた。をブログ化してみた

この記事はYouTubeの「論文解説チャンネル」の内容を引用した記事でございます。
よろしくお願いします。
文字数が6000文字くらいになりますので3回に分けて発表していきます。
この記事は第2回となっております。よろしくお願いします。

LIFEHACK「失敗や挫折から立ち直る方法」を世界一分かりやすく要約してみた」第2章

ひよこ
それでは2限のあなたは電気ショックを与えられた犬であるということを解説していき たいと思います。 さて1限でね、失敗や挫折から抜け出してより強く成長させる道は見えにくくなっており、 その道を発見することが今の状況を改善するための方法であるということを解説してきました。 その具体的な方法は3限で解説いたします

その前につらい状況でなぜ私たちは立ちすくんでしまうのかその状況を打破することができないのかということをしっかりと理解しなくてはいけません。

電気ショックの実験について

 

辛い状況にありその状況から動けずにいるのはあなたが電気ショックを与えられた犬のように無力感を覚えているからでございます。
心理学者マーティンセリグマンは無力感というものを発見したんです。

犬にベルの音を聞かせて次に軽い電気ショックを与えて最終的に犬がベルだけで反応するようになるかどうかを調べていました。この条件づけが完成した後に犬たちをですね、一匹ずつ2つの部屋が低い壁で仕切られている大きな箱に入れます。

犬は一つの部屋では電気ショックを与えられるんですが、もう一つの部屋にいれば安全でございます。

研究者たちはベルの音を聞いた途端に電気ショックが来ることを予測し仕切りを飛び越えて安全な部屋に犬は逃げるだろうとね予測していたんです。しかし実際はそうはなりませんでした。犬たちがその仕切りを飛び越えられるということは実験が始まる前にちゃんと確認されております。しかし犬たちは危険な部屋の中によこたわったままじっとしていたんです一体なぜこんな事が起こるかと思いますか?

それは犬たちが無力感を覚えてしまったからであります。

犬たちは最初のベルが鳴ったら電気ショックが来るという条件づけによって、

ベルが鳴ったら必ず電気ショックが来るんだ何をしても避けられないんだ

ということを学習しました。

だから新しい状況においても苦痛を避ける方法はないんだと信じ込んでもう一つの部屋に逃げ込むという選択肢を試そうとも思いません。

犬はただひたすら目を閉じてベルが鳴ったらショックが来るという辛い状況に甘んじるようになってしまったんです。
人の行動を何十年にもわたって研究してきたセリグマンのグループはこれらの犬が示した無力感のパターンは
人間の行動にもごく普通に見られるということを発見したんですね。

先ほど言ったようにですよ、私たちは辛い状況に陥ってしまうとその状況を改善するための道が見えなくなります。
私たちは挫折や大きなショックに出会うと希望を失ってしまいただ諦めるという道を選ぶんです。
その状況から抜け出せる第三の道を探そうともしません。
探そうともしないから見つかるわけがないんです。

人間にも同じ実験をしてみたところ・・・

実際にこの無力感を検証した人間で行われた実験もあります。
人を2つのグループに分けて部屋に入って大きな不快な音を流します。
そこから壁のパネルにあるボタンをいくつかおして音を止める方法を見つけてくださいと指示しました
最初のグループはボタンはあらゆる組み合わせで押してみるんですが音は止まりません。
実はですねわざと止まらないようになっていたんです。
どのような組み合わせで押しても音は絶対に止まりません。
それに対して二つ目のグループの部屋はボタンを押せばちゃんと音が止まります。
それからこの2つのグループの人々を別の部屋に案内します。

この部屋でもまた耳障りな音が聞こえてきます。
今度は音を止めるにはどちらの部屋の場合も壁のハンドルを反対側に倒せば良いんです
先ほど紹介した犬たちの実験で犬が低い仕切りを飛び越えるのと同じくらい簡単な解決方法ですよね
実際に2つ目のグループはこのことをすぐに発見して不快な音を止めました
しかし最初の経験で音を止められなかったひとつ目のグループは動こうともせず、音を止めようともしませんでした。研究者は次のようにコメントしております。

「人々は音を止めることに無力であることを学習したようだった」

だから時も場所もさっきと変わったのに音を止めようと努力しなかった2つ目の実験にも音を止められないという無力感を持ち込んでしまったのである。

過剰学習の危険性

さていかがでしょうか、皆様私たちは辛い状況でもう駄目だってあきらめてしまうと別の解決策を探さなくなります。
それは無力感を学習してしまうからなんですね。

そして恐ろしいことに人生の一つの分野で無力感を味わってしまうと過剰学習というものが起こり
その分野に関してあきらめるだけじゃなくて、無力感を他の分野にも当てはめてしまうんです。
1つの道が行き止まりなのだから他の道だって全て行き止まりに違いないと思い込んでしまうんです。

例えば仕事で挫折したことと人間関係というのは本来は関係のないことですよね
しかし仕事で挫折してしまえばまたどうせ俺は人間関係もうまくいかないんだと思い込んで人間関係にも失望してしまいます

また、よく聞く話なんですが浮気されて男を信じれなくなった。そんな話ありますよね?

これも過剰学習の例だと思います。

一人の男に浮気されて無力感を味わってしまったから他の男もどうせ浮気するんだろうと考えて行動できなくなってしまうわけです。
しかしですよ冷静に考えれば一人の男が浮気をしたということと、これから出会う男が浮気をするということは本来関係ないことですよね?
たまたまあなたが出会った一人の男が浮気をしたという事実があるだけで別に男全員が浮気をするわけではないんです。
しかし私たちは無力感を感じてしまうとその無力感を他のことにも当てはめてしまうわけなんですよね。
そしてどうせ無理でしょと諦めてしまうんです。

無力感を感じてしまうとそこから抜け出す道がないと思ってしまうんです。

そしてそこから抜け出す道があると信じないのならば電気ショックを与えられた犬のようにそこにうずくまっているしか選択肢はないんです。

まとめ

ではでは次の3限で困難な状況から抜け出しその困難な状況を利用してむしろ成長していくための方法について徹底的に解説していきたいと思います。その前に2限の内容をしっかりとまとめておきます

ポイント1
辛い状況にありその状況から動けずにいるのはあなたが電気ショックを与えられた犬の様に
無力感を覚えてしまっているからである。
無力感を覚えてしまうともうダメだと諦めて別の解決策を探そうとしなくなる
だから今の状況から抜け出すための道が見えなくなってしまうわけである
ポイント2
ある分野で無力感を感じてしまうとその無力感を他の分野にも当てはめてしまう傾向がある。



 

 




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