どうも光彦です。
毎日新聞の人生相談(2023年9月9日掲載分)を読みました。
本日はそのことについて記事を書こうと思います。
「腹を立てず話し合うには…渡辺えり」
相談と回答
※有料ですが、毎日新聞の人生相談は新聞だけでなくホームページでもご覧になれます。
ホームページはこちら→腹を立てず話し合うには=回答者・渡辺えり
相談内容はこうです
意見をみんなから反対されたり、理解できないことで攻められたりすると、
どうしても腹を立てたり、話し合いを打ち切りたくなってしまいます。
最後まで理性的に話し合い実りある会議にしたいですが、
なかなかうまくいきません。
どうしたらよいでしょうか。(64歳・男性)」
これに対して渡辺えりさんはこう回答されています。
「理性的に会話しようといくら思っても、感情的になってしまう。あなたの悩みはよく分かります。
私もカッとなって何度友人や大切な仕事をなくしたことか。
(中略)
私は劇作家協会の会長に就いた4年間だけはカッとならず、落ち着いて話せたように思います。それは責任の重さからでした。
自分のミスが大勢の人を傷つけ、取り返しのつかない損失を生むこともあります。
(中略)
自分の一言は重い。そしてどんな人も短い人生を生きている。
そんなイメージを強く持ち、目の前の矛盾や理不尽さは相手の奥深くにある何らかの事情から来ていると考えてみてはどうですか?
(以下略)」
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光彦のコメント~意見を反対されることについて~
どうも光彦です。
僕はこの人生相談のやり取りを読んで、思うところがたくさんありました。
まず質問者さんの「意見をみんなから反対されたり、理解できないことで攻められたりすると、どうしても腹を立てたり、話し合いを打ち切りたくなってしまいます」にすごく共感しました。
渡辺えりさんも回答で「あなたの悩みはよくわかります」と言うわけなんですが・・・
特に「意見を反対される」という経験は誰しもあるかと思います。
なぜ人は「自分の意見を反対される」と腹が立つのでしょうか?怒ってしまうのでしょうか?
それは自分が意見を言う前から「私は正しい、私は正義だ」とそう思い込んでいるからです。
そうじゃない場合は「私の意見を聞いてもらえないと嫌だ」というわがままも原因です。
「反対されても、何とかなる、大丈夫」と思えるような、転ばぬ先の杖(精神的な余裕)があった場合は少しはマシなんでしょうけれど。
相手の態度や言い返し方によっても腹立ち度合いが変わってくるので、
「自分の意見を反対される」ことに対して平静を保つことは難しいと言えるでしょう。
そんな中ではありますが・・・
質問者さんにしても、渡辺えりさんにしても、僕は誠に素晴らしいと感嘆せざるを得ない。
まず質問者さんは「自分が腹を立てている」ことについて悩んでらっしゃる。
64歳という歳の重みもありますが、そこに悩むのはなかなかできないことだと思います。
自分が腹を立てる原因を他人のせいにしている人は、腹を立てること自体に悩むことなんて、そうそうできませんし、
腹を立てることが損だとも気づけません。
自分の中の不愉快な感情とちゃんと向き合って反省している人は、それだけで心があって素敵です。
一方、渡辺えりさんは「私は劇作家協会の会長に就いた4年間だけはカッとならず、落ち着いて話せたように思います。それは責任の重さからでした。
自分のミスが大勢の人を傷つけ、取り返しのつかない損失を生むこともあります」と回答されています。
この回答は「自分がカッとなる」ことが「自分のミスである」と言っていると僕はそう読みました。
その上で、渡部えりさんのマインドはとても素晴らしいと思います。
多くの人が、そこをミスだと思えずに苦しんでいると思います。
渡辺えりさんがそこをミスだと発言することは、
誰かに「私も自分の態度を悔い改めよう」と思うきっかけを与えると思います。
というわけで今日はこのへんで終わりにさせていただきます。
お読みいただきありがとうございました!
次回もぜひ見てくださいね。
2023/09/10(日)光彦より
前回の人生相談→【毎日新聞】「外面いいが身内にきつい、立川談四楼(毎日新聞)」【人生相談】
次回の人生相談→【毎日新聞】「妻子2時間ほったらかし…高橋源一郎(作家)」【人生相談】
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