【The Beatles】Strawberry Fields Foreverの歌詞和訳の感想【解釈】

2023年11月3日

光彦です。
今回は、前回のBeatles新曲「ナウ・アンド・ゼン」発表を紹介した記事
続編になります。

Strawberry Fields Foreverの歌詞和訳の感想

ストロベリー・フィールズ・フォーエバーという歌の歌詞について

前回の記事ではビートルズの2023年11月2日の新曲発表について語りました。

そのビートルズの歌で、「ストロベリーフィールズフォーエバー」という曲があります。

この曲の歌詞で書いてる内容がスゴイということで、紹介したいと思います。


歌詞はこちらのサイトから引用させていただきます→<歌詞和訳>Strawberry Fields Forever – The Beatles 曲の解説と意味も

歌詞(原文)

Written by John Lennon / Paul Mccartney(作者はジョンレノンとポールマッカートニー、表記上はそうなっていますが、この歌の原型を作ったのはジョン・レノンです)

Let me take you down
'Cause I’m going to Strawberry Fields
Nothing is real
And nothing to get hung about
Strawberry Fields forever

Living is easy with eyes closed
Misunderstanding all you see
It’s getting hard to be someone
But it all works out
It doesn’t matter much to me

Let me take you down
'Cause I’m going to Strawberry Fields
Nothing is real
And nothing to get hung about
Strawberry Fields forever

No one I think is in my tree
I mean it must be high or low
That is you can’t, you know, tune in
But it’s all right
That is, I think, it’s not too bad

Let me take you down
'Cause I’m going to Strawberry Fields
Nothing is real
And nothing to get hung about
Strawberry Fields forever

Always, no, sometimes think it’s me
But you know I know when it’s a dream
I think, er, no, I mean, er, yes
But it’s all wrong
That is I think I disagree

Let me take you down
'Cause I’m going to Strawberry Fields
Nothing is real
And nothing to get hung about
Strawberry Fields forever
Strawberry Fields forever
Strawberry Fields forever

 

歌詞(和訳)

一緒に来なよ
ストロベリー・フィールズに行くところなんだ
現実離れしていて
気になるものも無い
ストロベリー・フィールズはずっとそんな場所さ

目を閉じれば生きるのは簡単
見えるものはすべて誤解を生む
それなりの人になるのは難しいけど
上手くやれるさ
僕には全くどうでもいい事だけど

一緒に来なよ
ストロベリー・フィールズに行くところなんだ
現実離れしていて
気になるものも無い
ストロベリー・フィールズはずっとそんな場所さ

僕の木には誰もいない。
ハイでもロウでも
君は波長を合わせられない。
でも大丈夫
それもそんなに悪くないさ

一緒に来なよ
ストロベリー・フィールズに行くところなんだ
現実離れしていて
気になるものも無い
ストロベリー・フィールズはずっとそんな場所さ

いつも、いや、時々それこそが僕だと思う
でも、それは夢なんだ
僕は、多分ノーで、多分イエス
でも全部間違っている
納得いかない

一緒に来なよ
ストロベリー・フィールズに行くところなんだ
現実離れしていて
気になるものも無い
ストロベリー・フィールズはずっとそんな場所
ストロベリー・フィールズはずっとそんな場所
ストロベリー・フィールズよ永遠に

※歌詞和訳はこちらのサイトから引用しています→<歌詞和訳>Strawberry Fields Forever – The Beatles 曲の解説と意味も

なぜこの歌の歌詞がすごいと感じたのか?

僕がこの歌の歌詞のスゴイと感じる部分と、なぜそう思うのか?

を全くビートルズの作品背景の知識なく、思ったことを言います。

まずサビの

 
「一緒にきなよ、
ストロベリーフィールズに行くところなんだ、
現実離れしていて、
気になるものもない、
ストロベリーフィールズはずっとそんな場所さ」

とありますが、この「気になるものはない」というのは、
「心配しないで良い」ということであります。

一方、グーグル翻訳では「nothing to get hung about」は「何もこだわる必要がない」と出てきます。

「心配ない、こだわることもない」どちらの意味もあると僕は思います。
ここからまず深い。

これは「なんでもいいから音楽かけてほしい」とか、
「なにか食べたい、なんでもいいよ、君にまかせるよ」という心構えで、
ストロベリーフィールズに挑んでも良いということですね。

だけど「心配いらない、怖くないよ」と言ってもくれている。

これが「現実は怖いことがいっぱいあるから、苦痛だよ、だからストロベリーフィールズに来てごらん」というメッセージにも見えるのである。

現実は、好き嫌いを選ばなきゃいけないし、危険を怖がらなきゃいけない。
そんな現実世界における苦痛を、暗に説明してくれている。そこが素晴らしいし、
普通こんなこと歌詞で表現できませんよね。

現実世界の苦痛を表現するということは「無になれ」と言っていることでもあるし、
「実は無って素晴らしいんだよ、君たちは現実世界に縛られていることに気づくべきだ」と言っているようにも聞こえる。

この歌詞はとんでもない。

そしてサビが終わって、メロの部分の歌詞に入る

まず

ひよこ
「目を閉じれば生きるのは簡単、
見えるものはすべて誤解を生む。
それなりの人になるのは難しいけどうまくやれるさ、
僕には全くどうでもいいことだけど」

という部分

見えるものは誤解を生むから目を閉じれば良い、という哲学的な歌詞。

目を閉じるとは「今ある情報はシャットアウトしてみてごらん」という意味にもとれる

で、最後に強烈な「僕には全くどうでもいい」というフレーズが出てくる。

このどうでもいい、がすごくて、仏教では、
六道という世界観があるんですが、この六道から抜け出すことを「解脱」と言って、
「解脱」とは世界の外側に行くということになるんですが、
この歌詞に出てくる「僕には全くどうでもいい」という無責任な感じにも聞こえるこの一文が、
まさに仏教で言う「解脱」の状態であるように解釈できるのである。

というか、逆にこの歌詞を読んで「解脱」の意味を教えられるような、強烈なフレーズに聞こえる。
仏教よりも、ジョン・レノンの歌詞のほうが仏教を詳しく説明できているような印象を受ける。

ひよこ

「僕の木には誰もいない。
ハイでもロウでも 君は波長を合わせられない。
でも大丈夫 それもそんなに悪くないさ」

「波長を合わせられない」と言われると、
今まで僕ら人間は、誰かの波長に合わせて生きていたことを自覚させられる。

小説を読むのもそうで、音楽を聴くのもそう、
人と一緒にいるのも、波長を合わせるためである。

良い意味でも悪い意味でもそうであり
悪い意味で言うと、人に何か意見を言われて嫌な気分になった時も、
波長に合わせているということになる。

「自分は関係がある、自分の責任だ、自分のことだ」と我々人間は思い込んで生きているのだ。
しかし波長が合わせられないとなると、

自分もないし、他人もない。それは責任を負うことはないけれど、喜んだり楽しんだりもできない。
なにをすれば良いかわからない・・・。

それでも「そんなに悪くない」と歌詞では言ってくれるのである。

次の歌詞に移ろう・・・

 
「いつも、いや、時々それこそが僕だと思う でも、
それは夢なんだ 僕は、多分ノーで、
多分イエス でも全部間違っている 納得いかない」

ここは、解釈が難しい。

おそらく、今までの流れを統括しているのだけれど、

「どれも僕なんだけど・・・でも全部間違っている、納得いかない」と言っている。

ただただ感嘆させられるのは

いままで「無」を主張してきて、「無はいいものだよ」と言ってきた、
だが良いと言ってはいるが、納得していない。

どこまでも「無」なのである。

単純に、まだ理解が追い付いていないので「納得していない」と発言しているわけであるが、
それもまた「無」を主張しているかのように聞こえて、歌詞全体に妙な一体感があるのである。

いやぁ・・・とんでもない歌詞だなぁと、僕は思います。

というわけで、ご覧いただきありがとうございました。

また当ブログをみてくださいね。

光彦 2023年11月3日

下記は「ビートルズ」のオススメベストアルバムを紹介しています
※「ストロベリーフィールズフォーエバーは1967年~1970年の青盤ベストに収録」

 

前回のビートルズ記事→【The Beatles】ビードルズの新曲発売について【ジョンレノンの遺作】



 

 




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