「人は話し方が9割」を要約していきます。記事最後に、この本を要約したYouTubeのリンクも掲載しております。
(19冊目)「人は話し方が9割」累計発行部数200万部のベストセラー 感想 要約 本紹介 読書


著者は永松茂久(ながまつしげひさ)
永松茂久(ながまつしげひさ)さんは、
株式会社人材育成Japan代表取締役。
永松塾の主宰(しゅさい)、知覧「ホタル館富屋食堂」特任館長。大分県中津市生まれ。講演家、・・・まぁ細かい部分は置いといて、
執筆業は、「人は話し方が9割」を書いた段階で10年になられるそうです。今まで出版した本は30冊あまり。ベテランです。
要約1「話しが上手な人は日常会話を大事にしている」
あなたにとって話し上手な人とはどんな人ですか?
お笑い芸人や噺家(はなしか)さん、アナウンサーのように、流暢(りゅうちょう)にものを伝える人のことでしょうか?
あるいは、職場でのプレゼンテーションで上手に人を巻き込んでいく人のことですか?
残念ながら、この本でお伝えする内容は、もっと日常的なものです。
職場、家族、友達、配偶者、恋人、コミュニティの仲間、といった身近な人たちとの人間関係を円滑にする方法です。
結論から申し上げますと、会話がうまくなる方法は。
「苦手な人との会話を避け、大好きな人と話す時間を増やす」これだけです。
ささいなひとことで、周りを敵に回してる人はいませんか?
ひと言足りないことで損している人はいませんか?
「なぜこの人、ここでこんなことを言うんだろう?」
「なぜ、ここで大切なことを言わないのだろう?」
話し方一つであなたの未来は大きく変わります。
その分岐点は、大きな舞台ではなく日常のささいな部分でどんな風に話すか、で決まるのです。
あなたの話を聞いている人は、あなたの口から出る言葉だけでなく、総合的なものであなたの話を聞いています。
ですから、言葉だけのテクニックを学んでも残念ながらうまくいきません。
人は話し方を変えるだけで、人生の9割が変わります。
要約2「話す力は、スキルよりもメンタル」
「自分は話すのが苦手」と思い込んでいませんか??
それは「自己肯定感」が失われてしまっている状態で、このメンタルの状態を「自己否定感」と言います。
たとえば、知り合いに住んでいるところを聞いたら、「そういうことを聞かれて嫌がる人もいるから、安易に聞いちゃだめだよ」という忠告をされて
「プライベートの境界線は人によって違うから、何を言うのも慎重に」と、思ったことはありますか??
あなたも一度や二度は言葉の行き違いや感覚のズレによって傷つき、自信を失った経験があるかと思います。
ですが、一度や二度の失敗や注意くらいで、会話を怖がる必要はありません。
その人に同じ質問をしなければいいだけの話なのです。
では、自己肯定感を取り戻すにはどうしたらいいでしょうか??
それは「話している相手を否定しない、そしてあなた自身も否定させない」ということです。
つまり「否定のない空間」を作るのです。
人は自分を肯定してくれる人を肯定するようにできています。
要約3「普通の人が話せるようになる3つのコツ」
コンセプトは「否定のない空間」です。
コツ1「否定禁止」
会議でよく見られる光景ですが、誰かが発言したときに「そうは言っても」「それは違うだろ」という空気が流れることがあります。
そういう空気が流れると、人のパフォーマンスは低下します。そして、誰もが口を閉ざすようになります。
人はつい他人が語ることを「できる」「できない」に分類してしまいがちですが、これでは一人一人が自由に発言するモチベーションを奪ってしまうのです。
社会は学校の〇☓テストの場ではありません。大切なのは、意見や感想がどんどん出てくる場にすることです。それにはまず質より量が重要です。
数を出してもらうことで、一人一人のパフォーマンスが上がることが最重要課題です。
大切なことは、とにかく発言すること。前向きであればすべてOKです。
コツ2「笑顔でうなずく」
2つ目は「うなずきの徹底」です。
ただ首を縦に振るだけですが、人間関係においてこの習慣を身につけると、かなり役立ちます。
うなずき文化は人の心の扉を開け、安心を生み出していく最高の方法なのです。
たとえばなにかを人前で発表するときは誰でも緊張します。しかし、その中に、うなずきながら聞いてくれる人がいたら、人は自然と話せるようになります。何を言ってもうなずいてもらえると、安心するからです。
つまり「ノッてくる」のです。
人間のパフォーマンスは、力んだ時よりリラックスしているときのほうが上がります。
コツ3「プラストーク」
前向きな話は、人を元気にします。逆に後ろ向き、否定的な話は、自分自身だけでなく、聞く人のエネルギーも下げてしまいます。
「人をほめること」「感動した話をすること」「今の現状を良くしていこうとすること」これはすべてプラストークです。明るい言葉が明るい空気を作っていきます
過去の傷を癒すと、人は自然と話せるようになる
自分自身を全肯定してくれる場所に身を置くこと。そうすれば、あなたの過去の傷は知らず知らずのうちに癒されていくのです。
否定的な空気からは、なるべく離れるようにしましょう。
要約4「コミュニケーションの達人だけが知っている三大原則」
コミュニケーションにおいては、ほんの些細なことが、とても大切なことなのです。
つまりコミュニケーションが下手な人の努力と、上手な人の努力の差は、そこまで差があるわけではありません。
コミュニケーションがうまい人は、ただ、コミュニケーションをとるうえで大切なことを知っているだけなのです
三大原則1「人は誰もが自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である」
会話の主役は「相手自身」であるということ。
三大原則2「本来、誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している」
自分を主役にしてくれるあなたのことを、人は好きになります。
三大原則3「人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる」
原則3は、恋愛ではより有効になります。
女性は男性に必ずしも「解決策」を求めて相談しているわけではなく、「自分をわかってほしい」という思いで相談しているからです。
要約5「我」は話し方に現れていた
自分の言いたいことしか言わないタイプの人の場の空気はどんどん悪くなるという話をします。
いつも自分の話が中心で、誰かが話している時は「いつ終わるかな?」と自分の出番で話すことばかり考えている。
口論すると、相手を論破してなんぼのスタイル。
議論で負けそうになっているのに、自分の意見を力ずくで押し通す。
自分の言い分を聞いてくれる人をつかまえて、気に入らない人を批判する。
こういったことをしてしまう人は、「相手の話を聞く、そして笑顔で共感を示す」というところから、地道にやっていくことで、時間はかかりますが、次第に人との交流、たとえば社内の風通しだったりが良くなっていきます。
要約6「相手に9割をしゃべらせる拡張話法」
1感嘆~相手の話を聞いた時に受ける感銘の表現~
相手「こんなことがあったんだよ」
自分「へー!!」「おー!!」「えーー!!」「うわあーー」「わー(⋈◍>◡<◍)。✧♡」「そうなんですかー(笑顔)」
この感嘆詞は、一気に相手の話にスイッチを入れる効果があります。
2反復~相手の話を繰り返す~
「ジョギングはじめました」→「ジョギングかぁ、イイネ」
「冬はスノボざんまいなんだ」→「へー♪、スノボですか」
「カレーが好きなんです」→「お!!カレー良いっすね」
話を反復することで、相手は次の話をしやすくなります。
3共感~相手の話に理解を示す~
「わかります」「大変でしたね」「よかったですね」「つらかったね」「よくがんばったね」など、相手の感情に寄り添う表現。
相手の話に深くうなずき、「相手と同じ表情」をしながら、時に勢いよく、時に静かに言います。
4賞賛~相手を評価する~
「素敵!!」「すごい!!」「さすがだね!!」など
5質問~相手の話を中心に展開していくために~
「それで?、それで??」「そこからどうなったの?」「ねぇ、その話もっと聞かせてよ」「今は大丈夫なの?」などです。
まとめ「自分が話すではなく、相手の話をひろげましょう」
要約7「苦手な人に、自分から話しかけるのはやめなさい」
沈黙は悪い事ではない。話すことがないなら、話さなければいいのです。一緒のエレベーターに乗り合わせても、話す必要はありません。
もしくは仮にエレベーターならば、「こんにちは」と笑顔であいさつして、あとはニコニコしていればいいのです。笑顔も会話の一つですから。
それと同様に、会話の難しい人との距離を無理に詰めなくてもいいです。
会話が難しい人とは、話さなくてもいいのです。
ゲームでも映画でもそうですが、いきなりラスボスを倒すことはできません。まずはあなたが話しやすく質問しやすい人、あなたの話に共感してくれる人を相手に、小さな成功を積み重ねていくことから始めればいいのです。
要約8「会話に困った時の鉄板ネタは、「食事」「出身地」「ペット」」
会話に困ったときは
1食べ物
「お肉好きなんですか?」
「はい、大好きです」
「私もです」
2出身地
「福岡ご出身なんですか?、古賀さんって福岡に多いですよね」
「よくご存じですね、私は福岡県の柳川市出身です」
3ペット
「トイプードル飼ってるんですか??」
「はい!!山田さんもですか??」
などが有効です。
要約9「最強のネタ帳、しくじりリストを作る」
もちろん、自分の言いたくない過去の傷を晒す必要はないです。
しかし、「失敗談」は使えるネタであることは事実です。
人生で成功し続ける人なんて、ほとんどいません。多くの人が、何らかの形で失敗し、悔しい思いをしてきています。
そこで、誰もが持っている失敗談を集めて、ネタにしてしまえばいいのです。
そのためには「マイしくじりリスト」を作成することです。
過去にさかのぼって、恥ずかしくなることや、昔の失敗話を思い出してリスト化しましょう。
失敗談が、相手を安心させる一番の処方箋。
「絶対成功すると思って好きな子に告白したら振られた」とか、
「ハイヒールで颯爽と歩いてたら、ヒールが折れてこけた」とか、振り返れば、ネタはたくさん出てくるはずです。
もちろん遠い昔のネタでなくても、最近のネタでもいいです。
探せば、笑える失敗談もたくさん出てくるはずです。
日頃からしくじりリストに追加するネタをメモする習慣をつけていきましょう。
※もう一度言いますが、あまり晒したくないネタを、無理に晒す必要はないですからね。
要約10「嫌われる人の話し方」から抜粋
ブログが長くなりました。これが最後ですのであと少しお付き合いください。
「お笑い芸人の真似事をしてはいけない」
「オチがない」と人を責める、いじる、勝手にボケてツッコミを求める等、それはプロの芸人にだけ許された領域です
どんなに周りが面白がっても、言葉で相手を傷つけた時点で、100%言った側に非があります。
特に「いじり役」「いじられ役」は芸人さんの中で暗黙の了解が成立しています。
プロレスで言う、「ヒーロー」役と「ヒール」役がいるのと同じ。
素人が安易に真似をすれば、人を傷つける危険があります。
「面白い」から許されるなんてことはありません。
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