(5冊目)まんがでわかる「7つの習慣」小山鹿梨子 フランクリン・コヴィー・ジャパン 内容紹介

2021年3月29日

2021年3月28日。僕は図書館でまたしても本を借りに行った。
この日は雨だったが「行きたい」という思いは強かった。
外へ出たくないときは、勢いよく日差しを窓から浴びても部屋でじっとしてるのに。

図書館で見つけたのは「まこなり社長」もオススメしていた7つの習慣だった。
YouTubeを見れば内容はだいたい把握できるのに「見つけた」とばかりに本書を借りて帰る。

午後から雨は強くなり、早めに図書館へ行って正解だったなぁなんて思っていた。
図書館へ行く前は天気予報では午後から次第に晴れていくという天気予報だったので、
午前中はやめて午後から図書館へ行こうかなどと悩んでいたのに。

そして僕はページを開いた。

(5冊目)まんがでわかる「7つの習慣」小山鹿梨子 フランクリン・コヴィー・ジャパン 内容紹介

「自分の才能で何か成功したい」と誰もが思う。そのため、会話、交渉のテクニックや知識を身につけようとしたり、ネットやテレビで見た他人のやり方をただ真似しようとする人がいる。
だが、こんな表面的なテクニックを磨くだけで、人生を豊かにすることはできない。

樹木を育てるとき、枝葉の形を整えれば、一時的に見映えはよくなるが、長続きしない。
“立派さ”を維持するには、いつまでも枝葉を刈り続ける必要があるし、格好だけの枝葉は環境に弱い。本当に見事な樹木を育てるには、根や幹を強くすることが大事なのだ。

根や幹は、人間でいえば「人格」だとコヴィーはいう。謙虚、勇気、正義、勤勉、節制など、人間として真に価値のある人格を手に入れる。こうした「人格主義」の発想に基づいて自分を変えることが、本当の意味での成功と幸せを呼ぶのだ。

・7つの習慣で人格は高められる

人はすぐに変われない。だが、あきらめることはない。人格を向上させるのも勉強やスポーツと同じ。失敗しながら、練習していけばいいのだ。
人格を高めるためには「知識」(なぜ必要か、何をするか)「スキル」(どのようにするか)「意欲」(習慣にしたい、という思い)の3要素を習慣にしなければならない。

・「パラダイムシフト」で人生は変わる

物の見方(パラダイム)を転換(シフト)すべきなのは、
・「自分は正しい、相手は間違っている」という思い込みと
・「自分をこんなふうにしたのは、相手のせいだ」という他責思考
・「誰も助けてくれない」という被害妄想などである。

なぜ上の3点の考え方を悪いとするのか?
それは「自分の変化を自分の外側に委ねている状態」だからである。
「変化しない世の中にいるから自分も変化しない」と考えていると同じであるのだ。

人間は物の見方から自分の行動を決める性質を持っているため、上の考え方だと「自分にはなにもできない」という考え方を助長することになってしまう。
これを「世の中を変えるにはまず自分から変わらなければいけない」という見方にパラダイムシフトしてみると、
「自分になにか問題あるなら自分の中で改善できることを探そう!」
「もしかしたら自分にもなにかできることはあるかもしれない、どうすればいいだろう?」
という気づき、学びにつなげることを可能にするのである。

もちろんその考え方で行動し周囲の反応を変えるには、何度も失敗しながら繰り返し継続していかなければならない。

この考え方をコヴィーは7つの習慣の前提として重要視している。

・影響力が及ばないことに悩むのは無意味

影響の輪とは、主体的に行動して他人や周囲を変えるイメージ図である。

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これはなにかと言いますと、まず外側の大きな円が「関心の輪」。関心の輪は、世界の様々な物事のうち、自分の関心のあるものとないものを分ける境界線だ。
そして、自分に関心のあるもののうち、大きく影響できるものが影響の輪だ。例えていえば自分の健康や、自分の仕事のやり方はこの影響の輪に入る。

自分の影響が及ぼせない範囲について悩むのは無意味であるので、関心の輪に関しては、認識さえあれば良い。
ただし影響できる物事に対しては、主体的に行動し、率先力のエネルギーを発揮すること。
そうすることで周囲に変化を及ぼし、影響の輪の範囲を広げていくことにつながる。
もちろん、根気よく試行錯誤することは求められる。

・人生に明確な目的を持つ

全てのものは2度作られる。

建築物ならば設計図(知的創造)と、その後、実際に行われる工事(物的創造)のことである。
人生もそうだ。
方向性のイメージ(知的創造)と、毎日を生きる(物的創造)の2つの創造で作られる。

自分の生き方は自分で書いた脚本通りに生きられるのに、無意識に他人の決めた脚本通りに生きている。そして、人生の終わりに後悔する。
そうならないように、人生の脚本をつくる責任を自覚しよう。

目的を決めてから行動を決める

・人生のキャッチコピー ミッションステートメントを持つ

ミッションとは使命、ステートメントとは宣言。
つまり人生では何が大切で、自分はどうなりたいのかを宣言しておくのだ。
これがあれば、人生の目的を見失わず、日々を送ることができる。
ただこれは人によっては数か月かかることもある大変な作業ではあるのだけれど・・・
作業内容はこうである。

大切にしたい価値観、原則を言葉で紙に書き記す。
重要なのは、よく練った言葉で記すことだ。
正義、公正、誠実、貢献・・・・。
さまざまなキーワードが思い浮かぶだろう。
そんな価値観で行動する自分を想像して、「自分はどうありたいか」を言葉にしてほしい。

次に、夫・妻、息子・娘、父親・母親、上司・部下など、自分の役割を書き出し、それぞれの役割での(ありたい自分)を書き出す。
それをもとに、どんな場面でも一貫した行動をする自分のイメージを強めていくのである。

1年に1回は最低でも見直し、何度も修正して本当に自分の「なりたい自分」を練り上げていく。
ミッションステートメントは、家族や夫婦と共有しておけば、感情任せの衝突を避け、互いを尊重しあう関係を維持することにも役立つ。

・「スケジュール管理」が実は厄介な理由

時間を管理するという発想は合理的である。しかし非常に厄介である。
大事な作業でも「時間がきたら終了」となり、重要な事柄がいい加減に済まされてしまうこともある。
そして、スケジュールに空きが出た場合、そこを「なにをしても良い時間」という勘違いを生み出し、自分の人生の目的とは無関係なダラダラした時間を過ごしてしまう。

・目標を決めてからスケジュールを作る

まず自分の役割を書く、例えば「成長するための行動」「父親としての行動」「商品開発・研究」「地域奉仕」「人生を楽しむ」。
それぞれに目標を設定する。複数書いてもかまわない。
このスケジュール表は、1週間のはじまりの朝に必ず確認する。
優先事項を優先した生活の意識を高めるためだ。
当然、スケジュール通りには行かないことも起こる。
しかしこれは何を優先すべきかを選択するための予定表であって、必ずしも達成しなければならないわけではない。
急ぎの用事から対応する人生は、常に時間に振り回されて終わる。
だが、優先順位に基づいて毎週を計画し、実行する力を育成すれば、自分の人生を生きることができる。

・win-winの関係を築く

勝者がいれば必ず弱者がいるという認識を改める(WinーWinの関係を築く)章は説明を割愛し、この章はコミュニケーション術について語っていく。

まず、相手を理解しない人は理解してもらえない。交渉術や会話術のようなテクニックを使って会話すると相手は「自分を操ろうとしている」と感じて身構える。
また、言うことが毎回違っていたり、気分屋で態度に一貫性がないような人に本当の気持ちを打ち明けたいとは、あまり人は思わない。自分本位の発信をやめ、相手のペースに合わせる努力をしよう。
コミュニケーションは読む・書く・話す・聞くがある。このうち、聞くことがもっとも重要なスキルだとコヴィーはいう。

いくつかテクニックはある。

「相手が何を言ったかではなく、どう感じたかに耳を傾ける」
「相手の話をさえぎらず、自分の話を差しはさまずに聞く」
「相手の話を自分の経験で解釈して、最後には自分語りを始めて『僕がこうだったから君もこうしなよ』とアドバイスするのは、やめておいたほうがいい」
「たとえば名前を聞くときは、ただ『名前はなんですか?』と聞くのではなく、自分の名前を自己紹介してから聞く」
「相手の話には、『つらいね』『楽しいね』など相手の感情を自分の言葉で置き換えるあいづちをうつ」

このテクニックは「相手を理解したい」という誠意あってこそ効果を発揮する。そこを踏まえて練習してみよう。

・自分の器を育てる

最後は「体調(肉体)」「観点(精神)」「自律性(知性)」「つながり(社会・情趣)」の4つの側面でバランスよく刀を研ぐ時間をとる習慣だ。

運動で肉体的側面を鍛え、読書や音楽鑑賞で精神を鍛え、情報収集や選択力や日記で知性を磨き、人間関係でも自分の価値観に忠実にふるまうこと。
そして、人生は長い。1日1歩しか進めない。それでも目標をもって根気よく先へ進むこと。
そうすることで、7つの習慣を通して、自分の人生を、自分で変えることができるのだ。

※今回第4の習慣、第6の習慣は省略させていただきました。

・最後に 光彦の口コミ

この本(マンガ)は評価3.5(5点満点中)とします。

人に単純に話を聞き出す、人に話をさせることって難しい。自分に誠実さのないことはすぐに見抜かれてしまうし、人は誰しも例外なくデリケートだ。
心がまえや考え方はすぐ自分のものにはならない。そして短期的に理想の自分に変化することに成功しても、それだけでは周囲の信頼は積みあがらない。
人生は必ずくる失敗に動じず、ありのままの自分を曲げず、長期的にアプローチし続ける作業なんだと気づかされる。
この本を読むと、目先の利益(他人の反応)は重視せず、自分の期待感を満たせなかった失敗のその先のビジョンを考える力に意識を向けることについて考えさせられる。

漫画は評価に入ってません。現実はここまで物事うまくいかないのに漫画ならこうもうまく物事が進むのか、といった印象でした。

お読みいただきありがとうございます。

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