この記事は仏教の教えについて自分なりの解釈を加え、解説してみた記事になります。
【悩み解消】メンタル改善に有効な仏教の基本的な知識を解説【精神回復】〜煩悩を滅するためのお釈迦様の教え〜
そもそも仏教ってなんやねんって人のために少しだけ説明する
みなさんは仏教についてどんな印象をお持ちでしょうか?
- 「神様を信じる」とか「死後の世界は存在する」とか「呪い」や「祟り」や「心霊」・・・
そんな宗教的側面の仏教と - 「夏目漱石のこころ」とか「三島由紀夫の金閣寺」などの文学小説などにも通じる、
文化や歴史、伝統としての仏教と - 葬式してお金を稼ぐビジネス仏教(檀家制度など)と
大きくわけてその3つでしょうか?それでも間違いないですが、
紀元前500年頃の、まだ発展していない仏教はもっと違った形のものでした。
簡単に言うと「煩悩をなくし、悟りを目指す」ということを目的とした道場と言いますか、
原初の仏教はざっくり言えばそんな感じです。
煩悩をなくす。
これが重要です。その「煩悩をなくす方法」を学べるのが「仏教」ということになります。
代表的なものに
- 「怒り」
- 「欲望(貪欲、執着)」
- 「無知(愚痴)」
- 「疑い(疑念)」
- 「邪見」
- 「慢心」
この6種類があります。
煩悩をなくす方法(仏教)を学んでなんか意味あるの?
煩悩をなくす意味はあるのか?つまり「仏教を学ぶ意味はあるのか?」ということですが、
はい、意味はあります。
なぜなら人間は煩悩の影響で精神病になったり、
過ち(罪)を犯したり人を害する等、
悪事、災難、災厄、そして心の汚れにつながっているからです。
ということは宗教とか文化とか、そんなものは関係なく仏教は学んでおいたほうが、
私たちが幸せになるために有効と言えます。
今回の記事では、仏教の基本的な教えを4つピックアップし、
そこから得られる「煩悩から脱する考え方」について、解説していきたいと思います。
1:一切皆苦(いっさいかいく)について
煩悩から脱する考え方について、まず第一に「一切皆苦(いっさいかいく)」という言葉があります。
読んで字のごとく「この世の全ては苦しみである」という意味です。
これはお釈迦様の言葉です。
「人生は思い通りにはならない」という意味も含まれています。
一切皆苦を学ぶメリット
一切皆苦と言う言葉を学べば、あるメリット(煩悩から脱する手がかり)があります。
つまりそれは「苦しみの解決にしか幸せはない」という考え方ができるということです。
私たちが幸せになりたい時、
「何に苦しんでいるか?」
「何に困っているか?」
それを解消しないと幸せにはなれません。
問題を先送りにして一時の快楽に身を任せれば、
一時的には苦しみについて忘れられるでしょう。
しかし問題がある限り苦しみは終わりません。
私たちが自分の幸せのためにできることは
ということが重要です。
欲望もまた苦しみである
ただし「苦しみの解決にしか幸せはない」という考え方をして、
「苦しみ」から解放されたとしても、
欲望や願望がその時は満たされたとしても、
その欲望というものには限界がありません。
「お金がいくらあっても足りない」というように、
人はさらに上の欲望を追求しようとします。
人の欲望には終わりはありません。
まさに「一切皆苦(いっさいかいく)」
生きること全てが苦しみであり、そこから逃げる手段というのは
基本的にはないのです。
大事なのは、それでも「苦しみを受け入れて、覚悟して生きていく」ということです。
苦しみに抵抗すればするほど、余計に苦しくなってしまいます。
2:生老病死(しょう・ろう・びょう・し)について
人間は生ある限り「苦しみを受け入れて、覚悟して」生きていかなければいけません。
全てが苦しみです。それは避けられません。
お釈迦様はさらにそれを裏付ける重要な証拠を説明されています。
それは「生・老・病・死」のことです。
4つの漢字の一文字ずつがその説明になっています。
- 生きる苦しみ
- 老いる苦しみ
- 病気の苦しみ
- 死ぬ苦しみ
これは、人間である限り、避けられない4つの苦しみを表しています。
血液型が違うとか肌の色が違うとか、
そんなものは関係なく絶対的なものです。
人間全員が生きる、老いる、病気になる、死ぬ、ことから逃げるのは不可能です。
生・老・病・死を学ぶメリット
生老病死と言う言葉を学べば、あるメリット(煩悩から脱する手がかり)があります。
- (老)「若さを保ちたい」と思っていても人間は必ず老いるので、
どこかで妥協しなければなりません。
いつまでも他者から「美人」などと褒められたりは不可能。 - (病)「健康であり続けたい」と思っていても、
完全に病気にならないようにするのは不可能で、
いつか自分も病気になるので、
病人を馬鹿にすることはできません。 - (死)「死にたくない」と思っても、
必ず死んでしまいます。ですから今、生きている時間は貴重であり、善行を重ねる努力を怠ってはいけません。また死者を復活させることは不可能です。 - (生)「生きたくない」と思っても、今突然死ぬことは不可能です。私たちは強制的に死ぬことができません。ある意味強制的に生かされ続けます。心臓か勝手に動く限り私たちは生き続けます。そして嫌いな人に会う、愛する人と別れる、欲しい物が手に入らないなど、
生きてる限り苦しみからは逃れられません。
決して自分だけが苦しいわけではないのです。
他者を憎んだとしても、
その他者だって自分と同じように厳しい世界にいるわけです。・・・このように私たちの日々の生活の中の
根本的な問題を浮き彫りにすることができます。
それを人は真理と呼ぶ
何度も言いますが「生・老・病・死」の説明は「絶対にそうなる」という確証があります。
なぜなら今まで生きてきた人間がみんなそうだったんですから、
僕らも同じ人間なので、同じ運命を辿ることになるのです。
- 人の中には「絶対なんてない」と言う人もいるでしょう。
しかしこの仏教の教えに関しては「絶対にそうなる」ことなんです。仏教ではこれを「真理」と呼んでいます。
今僕はあえて「仏教では」と言いましたが、
真理というのは、もはや仏教も関係ありません。
真理とは「地球には空気がある」とか、そんな次元の話のことですから、
誰も否定しようがないことなのです。この真理というのは「生・老・病・死」や「地球には空気がある」だけにはとどまらず、
もっともっと、たくさんあるわけです。
その代表的なものが仏教で教えられている
「諸行無常(しょぎょうむじょう)」と「諸法無我(しょほうむが)」になります。
インコ次の項目から解説していきます。
3:諸行無常(しょぎょうむじょう)について
「諸行無常」はかなり有名ですので簡単にだけ説明します。無常とは「常(永遠)など無い」ということ
すなわち「物はいつか必ず消滅する」ということです。
もちろん物だけではありません「人類はいつか必ず滅びる」「地球はいつかなくなる」など、
森羅万象の全てにおいて当てはまるのが「無常」という考え方です。諸行無常を学ぶメリット
諸行無常と言う言葉を学べば、あるメリット(煩悩から脱する手がかり)があります。
それは自分が物を壊しても「壊れるのが早まっただけだ」と考えれば精神的ショックを和らげることができます
またひとつのことにこだわり続ける必要もありません。
「どうせ、いつかなくなる」と考えれば物を楽に手放すこともできます。4:諸法無我(しょほうむが)について
無常と違って、無我については世間ではあまり知られていないように思います。無我とは「独立した実体は存在しない」ということ。
つまり原因があるから結果(因果の法則)がある。言い換えれば「全てのことは縁によって生じる」ということです。
たとえば貴方が持っている所有物はお金や財産も含め貴方が死ねばあなたの物ではなくなります。
そして貴方自身も親が産んでくれなければ命はなかったわけです。この世の全ては「借り物」です。諸法無我(因果の法則)を学ぶメリット
諸法無我と言う言葉を学べば、あるメリット(煩悩から脱する手がかり)があります。
さきほどは無我とは「実体は存在しない」ということだと説明しました。
しかしこれは読んで字のごとく「我(私)は存在しない」と解釈しても多くの学びがあります。「私などない」っていう考え方は多くの否定論があると思います。
かといって多くの人が「私があるとすれば、私とはなにか?」について説明できません。- たとえば「私は甘い物が好き」と言っても、
甘い物が好きな人は私だけでなく、たくさんの人がそうであるし。 - 何の原因もなく私が存在する、という考え方はあり得ない。
私が生まれたのは父母のおかげであり、色んな原因が重なり合って今の私は存在している。 - またいかなる物も「無常」なので変化していくから、
永久不変の「私」なんていうのはあり得ない。
「私とはいったいなにか?」について悩む時、無常や無我の真理を無視して考えることはできません。
もし「むなしい」とか「何のために生きてるかわからん」という心の状態になったら、
「私なんてものは無い」という知識も、この世にあるということを忘れてはいけません。
その結論もあるということを認めれば「私はなぜ生きているか?」に関して
悩む時間すらもったいない。そんなの求めたってくだらないと。
そう考えることもできるはずです。- たとえば「私は甘い物が好き」と言っても、
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回は仏教についてブログを書かせていただきました。
下記は仏教に関連したオススメ書籍になります。当ブログをお読みいただきありがとうございました。
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