【人生相談】「妹ばかりひいきする母=回答者:ヤマザキマリ(漫画家)」

2023年10月14日

どうも光彦です。
毎日新聞の人生相談(2023年9月30日掲載分)を読みました。
本日はそのことについて記事を書こうと思います。

「妹ばかりひいきする母=回答者:ヤマザキマリ(漫画家)」

 

相談と回答

※有料ですが、毎日新聞の人生相談は新聞だけでなくホームページでもご覧になれます。 ホームページはこちら→妹ばかりひいきする母=回答:ヤマザキマリ

 

母との関係に悩んでいます。私は妹と2人姉妹で、それぞれ結婚して別に暮らしていますが、母が妹一家にばかり、いろいろなものを買ってあげます。私に気をつかってくれた父が3年前になくなり、2対1になった気がします。母に「平等にして」と言ってもわかってもらえません。どうすればよいでしょうか。(47歳・女性)

回答 ヤマザキマリ(漫画家)

そもそも不平等というのは、人間という社会的生き物の生態的本質のようにも思えますが、家族という単位においてはつい、そんなことはあってはいけないと考えがちな傾向があります。私たちは、どこかで家族というものの理想形を掲げて、それを目指そうと頑張ってしまうところがありますが、家族の在り方など千差万別。愛情と信頼の結束組織などという妄想は、抱くだけ痛い目に遭います。

私も平等をめぐる不条理な思いは何度もしてきましたが、途中から考え方を変えることにしました。つまり、最初から平等などという理念に頼らないところで、日々の満足感や充足感を得ようと決めたのです。私の母も、長女であり生意気だった私よりも、無防備な妹のことばかり気遣っていましたが、家族にはそもそもそうしたアンバランスさがあるものなのだとさっさと諦めるようになりました。

(中略)

あなたももう半世紀近く生きているのですから、誰彼からの言動に幸せを求めるのではなく、自分自身でしか賄えない充足の糧を見つけるようにしてください。

光彦のコメント
~人間は愛する人を大事にする~

どうも光彦です。

ここからは僕が自由にこの人生相談についてコメントしていきます。

えっとですね。ヤマザキマリさんの回答を含めて、いろいろ思うところはあります。

まず相談者さんは、母親だけでなく妹一家にも、その「不平等」の悩みを打ち明けてみましょう。
言うだけならタダですから、いちお身内なので、言いにくいことはないと思います。

で、不平等の話で言うと、日本人は生まれた瞬間からすでに、
「裕福な家庭に生まれてきたか」「貧乏な家庭に生まれてきたか」で
大きく不平等です。

平等な部分はこれっぽっちもないわけです。
それでなくても、美人か不細工かどうかでも、扱いが全然違うということは、誰しもわかっていることと思います。

ただ・・・この相談者さん。
47歳女性の方の気持ちは痛いほどよくわかります。
痛いほどです。

ついこの前の人生相談で「親の気持ちをわかってくれない娘」について相談がありました
→(【毎日新聞】「親の気持ち分かってくれぬ=回答者:高橋源一郎(作家)」【人生相談】

これも不平等な話です。

「父と母の口喧嘩に、娘も参加して母親の味方をする」という話で、こちらの相談では娘さんは明らかに母親をひいきしている、といった内容なんですね。

人間というのは「愛する人を大事にする」は当然のことなんですね。

なにが言いたいかというと、「あなたは母親から妹よりも愛されていない」わけです

たとえばアイドルにも「推し」があるわけです。
ファンは一人の女の子をひいき目に応援します。

人間だれしもそうです。
大事なものは大切に扱います。

認めなければいけません

「私は愛されていない」ということを、
そして、それをどうにかしようとしても難しいのです。

たとえば、失恋したカップルがよりを戻す・・・これってかなり難しいですよね?
母親と、相談者さんはどういった関係を持っているのかは僕にはわかりませんが、
今後、母親にもう一度、愛を向けてもらうのは大変なことだと思います。

母親にとっては「妹」のほうが「推し」なんです。

これを自覚するのは心が折れますが、そういうことなんですよ。

でももう既に「愛されていない」ことを確認するには十分だと思います。

無理にそこをむし返して、傷に塩をつける必要はないのではないですか?

というわけで、

お読みいただきありがとうございました。

終わります。

光彦より

前回の「人生相談」→【毎日新聞】「家事育児、私に丸投げの夫=回答者:渡辺えり(劇作家・俳優)」【人生相談】

次回の「人生相談」→【毎日新聞】「はるか年下の男性好きに=回答者:高橋源一郎(作家)」【人生相談】



 

 




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