どうも光彦です。
今回は3回目です。
記事参考元動画→【哲学は人生観を変える】有名な哲学者20人の言いたかったことを世界一分かりやすく解説!
哲学者紹介記事一覧
→哲学者20人の紹介ブログ その3【youtube】(いまここ)
参考本→「史上最強の哲学入門(著者:飲茶)」
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それでは第3回、よろしくお願いします。
哲学者20人の紹介ブログ その3【youtube】
9:ジョン・デューイ(1859~1952)「実用主義」
ヘーゲルは弁償法で
「世界はいい方向に向かう」
と言ったものの・・・
2度の世界大戦。
ひどい人種差別の虐殺
核爆弾
悲惨な時代に突入します。
人類は良い方向に向かうそんなことは
誰も信じられなくなります。
そこでデューイは「実用主義」という考え方を提唱するんです。
要するに、
「今、その考えが実用的かどうか?だけで考えよう」
ってことです。
人殺しが正義か悪かどうでもいい。
人を殺しても良いルールがある世界と
人を殺したらいけないというルールの世界があって
それが役に立つのかどうか?
それで考えたらいい。
みんないきなり殺されたら嫌だよね?
じゃあそれが真理だよ。
今、実用的なものが真理だ。
もっと現実的に考えよう、
とデューイは言ったんです。
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10:ジャック・デリダ(1930~2004)
ここまでたくさんすごい哲学者を紹介してきました
そんなすごい人たちの情報をどうやって得てきたのか?
書物です。
みんな文字の記録を頼りに
「デカルトはこう言いたかったんじゃない?」
「プラトンって本当はこう言いたかったんじゃない?」
みたいなことをみんな議論していたわけです。
そこにジャック・デリダは疑問 を持ちます。
「それは本人が死んでるからわからないのではないか?」
たとえば料理のレシピ。
伝説のシェフの伝説のレシピを必死で再現しようとして
レシピ通りに作ったけどしょっぱくてまずい。
塩の種類が違う?
そうじゃなくて、
塩分が多いなら
塩分減らせばよい。
あなたがうまいと思うものを
作れよ!!
「先人たちがどう考えていたか?」
じゃなくて、
「何がいいと思うか?」で良いだろうと。
それがジャック・デリダの主張なんです。
しかしそれは共通の真理追求の否定でもありますし、
結局「人それぞれで良いじゃんじゃん」っていう考え方です。
戦争を繰り返して、悪い方へと進んだ人類の時代背景が、
古代ギリシャの
口のうまい理屈屋であるプロタゴラスや、
ソクラテスが
命をかけて追求した「真理」を
「人それぞれで良いじゃんじゃん♪」という、
まるで人類の思考を退化させてしまうような理論
に発展させてしまいました(たぶんここが重要)
「いったい、なにが正しいのか?」
この話を聞くだけでは
哲学を探求する余裕すらなかった時代の哲学と言えますが、
ジャック・デリダは
知識人を魅了する思想界のスーパースターであったと言います。
やはり、有名になり人気を得たのには理由があったようですね。
デカルトやプラトンを否定しても
納得させられる論理展開があったのかもしれません。
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11:エマニュエル・レヴィナス(1906~1995)「他者論」
レヴィナスは「他者論」という面白い考え方を残します。
レヴィナスは家族、親族、友人を
ナチスドイツの虐殺で失ってます。
自分も捕虜でした。
常に死を意識する悲惨な人生。
でも自分が死んだとしても世界は続いていく。
その世界に恐怖しました。
彼は極限の人生を生きて、
気づきます。
「人生には常に理解できない
不愉快で理不尽な何かがある」
現代哲学は「他者」という言葉がよく使われます。
これは他人という意味じゃなくて
自分の思い通りにならないもの、
よくわからないものを総称する言葉です。
例えば言葉の通じない国に行って、
ローカルの小さなお店に入る。
怖いですね?。
自分よりもはるかに頭のいい人、怖いですね?。
権力を持ってる人も怖いですよね?。
そうなんです。私たちの人生は
どこまで行っても他者に追いかけられる。
問いかけで真理を追求したソクラテス。
数学 で心理を作り出そうとしたデカルト。
弁証法で真理にたどり着くと信じたヘーゲル。
偉大な人たちが誰も否定できない真理にたどり着こうとした。
だけど現実の人生というのは
いつも期待できない他者がいる
きっとあなたの人生も
コントロールできない存在との戦いのはずです。
だが、コントロールできないものがあるから
人は努力するんです。
知らないものがあるから
知的好奇心が湧く。
他者とは地獄であり、
それと同時に希望なんです。
人生苦しいと感じるとき、
それ は他者のせいでしょうけど・・・
人生を楽しくしてくれるのも
また他者なんです 。
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12:釈迦(紀元前624~595年)「仏教」
今回東洋の哲学者から唯一の参戦。
紀元前5世紀ごろ
人生のあらゆる苦しみ
から逃れる方法に気づいた男「釈迦」
釈迦の教えは 今でもなお輝き続けています
釈迦の生まれた古代インドは哲学が大ブーム。
どんな哲学なのか?
人生の苦しみから逃れる方法です。
苦しみとは「老い」や「病気」や「死」です。
釈迦の前の時代の古代インドの
偉大な哲学者はこんなことを言いました。
私という存在は無敵なんだと、
老いることも病気も死も関係ないんだと、
人生というのは映画館で自分の映画を見るようなものなんだと、
どういうことか?
「映画の中で悲劇のシーンがあった。
でも鑑賞者に悲劇が起きるわけじゃないんです。
なのにみんな、
映画の中に自分がいると錯覚している」
皆さん今この世界を見てますよね?
「この世界を見てる私」ってのは、
本来は誰も傷つけることもできない、
苦しむこともないという哲学がブームでした。
簡単に言えば、
人生で起きることを客観的に見れば・・・
全てが幻想って気づけるよってことです。
でも無敵になったって口では誰でも言えますよね?
そこで苦行ブームが起きます。
ご飯食べない
痛いことをする
そして
「こんな苦しい修行しても平気だった、
どうだ無敵だろ?」と修行者はアピールした。
一方、釈迦は裕福な王子でしたけど、
出家して6年間の苦しい修行を山奥でやります。
釈迦は山から降りてきてガリガリの傷だらけになってこう言います・・・
「こんな苦しい修行やっても意味がない」
釈迦は山を降りて木の下で瞑想を続けます。
どんなに雑念が浮かんでも観察を続ける。
自分という人生の映画の鑑賞者に徹したんです。
そしてある日、
彼はあらゆる苦しみから解き放たれた
無敵の境地に達するんです。
そしてその悟りに至る方法を
弟子たちに伝えました。
ブッダの取った方法論は
「マインドフルネス 」という名前で
現代風にアレンジされ世の中
に広まっています。
"ただ観察を続けること"
それこそが苦しみから解き放たれる方法である。
瞑想の効果は高いという研究は
たくさんあります。
釈迦の話が本当かそれは分かりません。
創作されているところもちろんあるでしょう。
ですが2500年も前に
この境地に達していたことは、
素晴らしいことです。
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次回へつづく
というわけで、
今回はこのへんで終了します!
次回から13人目の紹介になります!
また次回もよろしくおねがいしますm(_ _)m
光彦 2023年11月16日
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