【第8章】(旧)ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩【5作品】

【第8章】(旧)ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩【5作品】

ご挨拶

当ブログをご覧いただきありがとうございます。

70作品中 36作品目~40作品目を公開します。

全ての詩の作者は光彦です。

おそらく今回が一番恋愛要素が強い章となります。

ではどうぞ、詩をお楽しみください。

36作品目【季節の恋人】

2014年04月24日(木) 19時24分55秒

【季節の恋人】

恋人よ、明日どこで会い、どこでキスしようか
恋人よ、離れないと誓おう、風とともに。
お互い、心の奥は読み取れず、それでも恋人でいられるならば、君は綺麗な妖精みたいだ。
空のように、澄んだ翼を持っている。
こんなにも楽しい、君との時間、外でいっしょに歩くだけなのに。
僕達は季節に愛を教わった。
だから僕達の愛は永遠だと、季節の中で、つぶやいている。

恋人よ、季節を愛さないでもいいと思う・・・
僕達が、自由に愛し合うためならば。
お互い、自分のことは考えぬまま
お互いを演じ続けるならば
季節はそれを止めようともせず
素直に過ぎていく。

喧嘩なんて愛を深める道具さ。
きっと君はずっとそばにいてくれる。
仲直りのしるしに告白をして、
もう一度寄り添う僕達は、季節の外へは、憧れることはない。

恋人よ、君だけが僕の安らぎだから
恋人よ、いつまでも愛はつづくんだよ。
この季節が去っても、離れないと誓おう、風とともに
この季節が去っても、離れないと誓おう、風とともに。

 

37作品目【記憶の自分へ】

2014年02月16日(日) 01時20分11秒

【記憶の自分へ】

時間について幾度か考えたことあるよね
「時間が経過するのが遅い」とか「歳をとるのが早い」だとか一般的なことを
記憶について幾度か考えたことあるよね。
「思い出せない」だとか「デジャブを見た」だとか、一般的なことを。

最近から、いつまでか知らないけれど今からおそらくほんの2,3日だけこう思う、
「記憶を呼び覚ます回数によって時間が決まる」のだと。
それは「生産した数に対して時間が決まる」とも言えるだろう。
すなわち時間を稼ぐにはさぞかし活動力が必要であると。

人の中に記憶があるけれど、自由に取り出せることはできない、
それは透けたプラケース。シェイクすると中身が曇るように煙る。
それを見つめると瞳が曇るんだ、水がにごっていくように。
プラケースを開けても、霧状になって記憶はつかめない。
ゲームの体験版、映画の予告編。そんな魅力とそんな歯がゆさ。
だけれど時間を稼ぐことができるんだ、心の時間をね。

最近から、いつまでか知らないけれど、今からおそらく、ほんの・・・

 

38作品目【逆境】

【逆境】

全てを確かめたい。
そんなふうに思える女性がいる。
たとえば「僕のことをまだ好きか」なんて、
さっき答えを言われたことも、もう一度確かめてみたい。
だけど彼女のことを疑えば疑うほどに、僕は彼女のことを詮索しない。
なぜなら彼女を思う僕の気持ちが、この疑いを愛するから。

決して不倫ではないけれど、不倫よりも結ばれるのが難しい。
そんな二人が結ばれるなら、永遠に思えてくる。
だから僕は彼女を確かめない。彼女に対する疑問でさえも、彼女への信用にしてみせる。彼女を疑うほどに、愛を強めよう。
人を疑うことが、悪いことだと言ってた昨日を懐かしむ。

全てを確かめたい。
全てが幻想で、
真実がないのだとしても。
しかし彼女に疑いがなかったら、
僕は彼女を好きだっただろうか?

だから僕は聞かない、愛してる気持ちを信じる
だから僕は聞かない、彼女を大好きに思うほど。
全てを確かめたい、その答えをまだ黙っていておくれ。
大好きに大好きにおもうほど。
疑いたくない。
大好きに大好きにおもうほど。
疑いたくないのだから。

 

39作品目【君のペットになりたい】

2014年04月02日(水) 05時02分36秒

【君のペットになりたい】

僕はそっとばれないように
人差し指を口元に当てて「しー」ってする。
ほらそのあいだに君のもとにお土産が届いたよ。

覚悟して観念して立ち向かった場所にも
ほら期待してなかった、美味しいご飯があるんだよ。
そしたら君が僕に贈り物を贈る口実ができるわけさ、
遠慮はいらないよ、たくさんもってきて、

いくらでも幸せだよ。
ワックスを浴びるような、晴れ間の散歩日和。
きゅうりの匂いと木漏れ日は、
うさぎのようにふるえている、小刻みな時間。
その仕草に癒えていたくて

 

40作品目【君を嫌わない】

2014年05月19日(月) 21時50分04秒

【君を嫌わない】

「いろんなことを知ってるよ、いろんな人に愛されるよ」
そんな見栄よりも「あの人が好きだよ」と言ってくれたこと。
僕の中に眠る君への愛を、いつも目覚めさせ、僕を喜ばせた。

僕が君に与えたものは、誰にも自慢できないねと、残念に思うと。
君はまた、僕を喜ばせる言葉を言ってくれるから、
口にしないよ、寂しいことは。

二人とも、多くの出来事を一人きりで乗り越えてきた人生だから、
今目の前の辛さを、二人で乗り越えようとするのは、
慣れてはいないはずだよね?
それでも君は落ち込む僕を見つめてくれる、
「愛」の良さを教えてくれるように。

愛されたら、嫌われるのを恐れる
それなのに、いつでもそばにいてなにが良かったのか。
きっとそれはその人の深い部分が知れたこと。
君を嫌わない、自信になるような気持ちになれたこと。

 

 

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