(3冊目)起業3年目までに絶対知っておきたい裏ルール「稼ぎたければ捨てなさい」船ヶ山 哲 内容紹介

2021年3月26日

キーワードは「捨てる」です。ノウハウやテクニックを捨てる。儲け話は捨てる。冷やかし客は捨てる。流行りの集客法は捨てる・・・

起業3年目までに絶対知っておきたい裏ルール「稼ぎたければ捨てなさい」船ヶ山 哲 内容紹介

・ノウハウやテクニックを捨てる。

本題に入るまえに、これだけは説明させてください。どんな分野でもプロになろうと思ったら、1万時間はかかると言われております。これを1万時間の法則と呼びます。
世の中やインターネットには「ブログをやれば儲かる」「プログラミングをすれば儲かる」という話をよく耳にしますが、あなたの知識や経験が生かされる分野でなければ、基本的にはプロとしてその手法をマスターするまでに1万時間の法則が適用され、膨大な時間と労力をかける覚悟が必要になります。

さて本題です。「ノウハウやテクニックを捨てる」とはどういうことか?

営業マンは「what to(なにをやるか)」は話すが「how to(どうやってやるか)は話さない」のです。多くの営業マンは「ビットコインが儲かる」「ノート販売が儲かる」などの情報はくれますが「どうやってノート販売をやるか」「どうやってビットコインをやるか」については教えてくれません。しかしここに大きな罠があります。
「what toを聞くと、知った気になってしまう」ということです。
これを知って勘違いしてしまった人は「まずは、習わずに自分でやってみよう」と自分の能力を過信し、独学でやろうとします。
これが無駄な行為に終わる可能性が非常に高いのです。
しかし、これはある意味仕方ありません。なぜなら人間は「平均以上効果」という心理が働いてしまうため、自分の能力を過剰評価してしまうからです。
多くの人は、何かをおこなう際「自分は最低でも平均以下になることはない」と信じています。そしてこの錯覚する行為が「やる・しっている・できる」というまったく違う次元の言葉を同じだと誤解させ、自分の能力を過信することで、失敗という引き金を引いてしまうのです。

・儲け話は捨てる。

なぜ、成功できないのか?うまくいかない人の共通点。それは「自分の成功とは無縁の成功哲学を信じてしまう」ということです。
その典型例が「他人が提唱する儲け話」や「断片的なテクニック」です。
たとえば、インターネットなどをみていると、「アフィリエイトで稼ぎました」だったり、「輸入、または輸出転売で大儲けしました」というようなキャッチコピーが、年中目に飛び込んできます。しかし、その大半が怪しいと言われるのは、「事実をはるかに超えた過剰な表現がされている」からです。ここでのポイントは、これはあくまで「その人がうまくいった方法」ということであって、必ずしもあなたにマッチする儲けの手法とは限らないということです。

儲け話が向こうからやってくる本当の理由は、ちょっと言葉が悪いかもしれませんが「あなたをカモにするため」です。
夢見がちなひとは、チャンスは無料でやってくるものととらえています。そして、二言目には「ようやく俺の実力を分かってくれる人に出会った」と、勘違いしてしまうのです。しかし、ビジネスとは価値交換なので、そもそもスキルや知識、経験がない人のところに、チャンスが向こうからやってくることなどありません。
独立起業すると、多かれ少なかれ、必ずあなたの周りに怪しい話は近寄ってきます。そして「自分だけは大丈夫」と多くの人がそう思っています。

儲け話を持ってくる人たちは、あなたをトラップにかけるため、自分が貧乏であることを隠し、「金持ち」という嘘の仮面をかぶって目の前に現れます。
ですがそもそも本物の金持ちがあなたの周りにいることなどほぼありません。
総務省統計局の労働力調査が2014年に公表した調査結果では、日本で年収1億円以上を稼ぎ出す人は17348人(就労者3703人に1人の割合0.027%)です。
この数字を見れば、お金持ちに会う確率が宝くじ並みであることがわかります。
また、本当の成功者(金持ち)は、付き合う人物が自分の収入を決めると知っています(これは「ミラーニューロン」と呼ばれているものです)。

ミラーニューロンとは・・・1996年、イタリアのパルマ大学のジャコリーモ・リッツオラッティらによって発見されました「ほかの個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように`鏡`のような反応をする」ということから名づけられました。

つまり本当のお金持ちは、お金持ちかその可能性のある人としか付き合わないということです。

・冷やかし客は捨てる

見込み客の定義は「お金を払う心の準備ができている人」「お金を払ってでもその問題を解決したい人」この2種類です。
冷やかし客を見込み客だと錯覚し、お金になることのない人に、ムダな時間と労力を奪われないように注意しなければいけません。
ビジネスで儲ける人が下手な人は、冷やかし客にも優しくすれば「いつかは買ってくれる」と誤解してしまいます。

ここで、見込み客の段階を分かりやすく説明しておきます。

  1. 買おうかどうか悩んでいる→冷やかし客の可能性あり
  2. 解決策を探している→見込み客の可能性あり
  3. すでに商品を買った経験がある→完全な見込み客

つまり、1.「買おうかどうか悩んでいる人」が、

それは今、2.「本当に解決したい問題」かどうか?
そして3.「過去にその商品を買った経験がある」かどうか?

1番の人が2番3番までの条件を満たしているかどうかが、冷やかしかどうかを見極める基準になります。

・流行りの集客法は捨てる

集客なくしてビジネスは成立しないほど、集客はビジネスの入り口であり、要となるものです。

ビジネスがうまくいかない人の共通点で、「流行りの集客ノウハウに踊らされている」というのがあります。
YouTube
Facebook
ブログ
line
など、今はさまざまな集客ノウハウがありますが、答えなどありません。
思い出してください。新しい手法に手を出すということは、知識、経験、スキルがゼロリセットになってしまい、1万時間の法則が当てはまります。
あなたが情報弱者であればあるほど、その集客ノウハウが、まるで今ブームがきているかのように見えてしまいますが、もうブームは去ったあとかもしれないのです
しかし流行りの集客ノウハウで成功することもあるかもしれません(ここは光彦談)

ちなみにインターネットでの集客(SNSでもホームページでもYouTubeでも何でもいい)は1万人に3人の集客率と言われています(1万回動画が再生されたらその中の3人しかお客さんにならない)これはとても非効率な集客率ですので、インターネットで集客するというよりは「特定のサイトのページに誘導するためにいろんな場所で集客する」ということのほうが現実的です。

最後に・・・光彦からメッセージ

今回で本の紹介は3冊目になります。この本は評価は2.5(5点満点中)とします。
まだまだ紹介しきれていない「爬虫類脳」「哺乳類脳」「人間脳」の話や、「魚ではなく釣り人と仲良くせよ」や、「長期視点ではなく短期視点が人を動かす」などいろいろ魅力的な内容はありました。ただ、結構難しい本のようにも感じました。内容は濃いかもしれませんが、本の中身の文章力が低いように思います。
もっとわかりやすい内容の本はあるはずです。ネットビジネスが主流になりつつある昨今では、本書もすでに認識のズレがあります(本書は2016年発売で、コロナ発生前に発売されたので)。多少しょうがないかな、と思います。

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