【人生相談】「野良猫にエサをやる女性=回答者:ジェーン・スー(コラムニスト)」

2023年10月18日

どうも光彦です。
毎日新聞の人生相談(2023年10月13日掲載分)を読みました。
本日はそのことについて記事を書こうと思います。

「野良猫にエサをやる女性=回答者:ジェーン・スー(コラムニスト)」

相談と回答

毎日新聞の人生相談の ホームページはこちら→野良猫にエサをやる女性=回答:ジェーン・スー

 

マンションの玄関付近に、野良猫とその猫の世話をする中高年の女性が出没します。先日小さなトラブルを機に夫が関わり、「野良猫がすみ着いて困るのでエサをやらないで」と伝えたところ激高し、「動物虐待だ」と叫ばれたそうです。その女性は、時々、マンション敷地に立ち入っているようで、住民も迷惑しています。(37歳・女性)

回答 ジェーン・スー(コラムニスト)

「野良猫 エサやり」で、一度インターネットを検索してみてください。
ルール作りに苦慮している自治体や、エサをあげる側、
迷惑に思う側からの意見や衝突エピソードをたくさん見ることができます。
つまり、野良猫(地域猫)へのエサやりは、さまざまな地域で課題になっているということです。

(中略)

共用部分への不法侵入の証拠があるならば、警察に相談はできると思います。
防犯カメラの設置が必須です。

(中略)

ただ、具体的な被害やその兆候がないのであれば、排除以外の方法も一度考えてみていただきたいのです。
お子さんが「自分とは異なるあの子がいなくなればいいのに」と言い出したら、
相談者さんはどう答えるでしょうか

光彦のコメント
~登場人物、全員が悩みを抱えている~

どうも光彦です。
ここからは僕が自由にこの人生相談についてコメントしていきます。

この毎日新聞の人生相談には「原文」があり、
毎日新聞に掲載されている相談内容はそのほんの一部で、
全文は掲載されていないようである。

相談内容には

 
先日小さなトラブルを機に夫が関わり、
「野良猫がすみ着いて困るのでエサをやらないで」と伝えたところ激高し、
「動物虐待だ」と叫ばれたそうです。

とある。

夫が関わる前に「小さなトラブル」があったようだが、
そのトラブルの内容については読者は知ることはできない。

だから、この中高年が「動物虐待だ!!!」と叫ぶまでに至るまで、いったいなにがあったのか?
は想像に難(かた)いわけである。
それでもひとつわかることがある。

この、猫にエサをやっている女性の心の闇は深い。

僕には、悩んでいるのは相談者さんもそうだが、
この中高年の女性のほうも、かなりの悩みがあるように見える。

ここで登場する人々は全員が悩みを抱えているのである。

僕は、この女性ともっと仲良くなるべきだと思う。
相談者さんの夫は、はっきり言って交渉に失敗している。
相談者さんもその夫も「私は正義だ、私たちは正しい」と思い込んではいないだろうか?
自分たちの正義だけを押し付けている場合、トラブルになるのは最初から目に見えています。

小さくても、戦争です。
心の中では、お互いを殺しあっている。
そう思わなければ、誰も傷つかず、円満に問題を解決できません。
みんな傷ついている。そこに上下も善悪もありません。

解決策としては・・・

まず、猫のエサやりの中高年の女性に歩み寄る必要がある。

「自分がエサをあげなければ猫たちは生きていけない」と
思い込んでいるような感じに見えるが・・・
なぜ、猫にエサをあげているのか??
その女性にまず、
その質問を投げかけ、否定しないで、
じっくり話を聞いてあげてほしい。

その質問だけで怒り出すかもしれない。
でも驚くことはない。
それだけ闇が深いのだ。
きっとなにかある。

で、こっちの意見は「強制じゃないですが・・・」とさらっと、
(僕は迷惑に思わないけど、世の中にはそれを迷惑に思う人もいる)という程度のニュアンスで
優しく伝えるべきだ。

そうして、その中高年の女性に歩み寄り、
友好的な関係を築けないと、
この問題は完全に解決したとは言えない。

ただ女性も猫も追い払う。
そんなのは、憎しみの連鎖を生むだけにすぎない。

※下記は後日談

後日談「嘘も方便」

後で考えたのですが・・・
仏教の言葉で「嘘も方便」という言葉があります。

人を騙して金銭を奪うのは、「詐欺」になりますが、
この猫のエサやり女性をただ、猫にエサをやらないように仕向けるための嘘なら、
善行のための嘘なら、良いと思います。

「動物虐待だ!!」と言われたら、

「そうです、実際、あなたの周りに集まる猫を虐待する子供だっているんですよ、
そうなるとあなたも悲しいですよね?」と嘘を言うのも、
知恵なんですよね。

嘘も、使い方次第では役に立つということも、知っておいて損はありません。

 

というわけで、今回もお読みいただきありがとうございました。

また次回もぜひ見てくださいね。

2023/10/18 光彦より

前回の人生相談→【毎日新聞】将来なにするか決めかねる=回答者:高橋源一郎(作家)+他1件【人生相談】
次回の人生相談→【毎日新聞】「ミュージシャン、芽が出ない=回答者:ヤマザキマリ(漫画家)」【人生相談】



 

 




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