【第2章】(旧)ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩【5作品】

2023年4月17日

【第2章】旧ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩【5作品】

ご挨拶

当ブログをご覧いただきありがとうございます。
新企画「ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩、第2章」を公開します。

ポエムと瞬きの日々は、2014年にアメーバブログで僕が詩を投稿していたブログでした。今はそのブログは閉鎖し、なくなってしまいましたが当時投稿されていた70余りの詩が僕のPCの中に入っています。

この企画は、その70の詩を全て公開するという企画です。それではどうぞお楽しみください。

6作品目【お願いメモ2】

2014年03月09日(日) 01時00分23秒
【お願いメモ2】 (タイトルはおそらく仮題)作者 光彦

飲み会で知り合った女の子から後でメールが来た「あまり話せなくて残念でした」と。
そんなことより今日はカフェオレにしようと思う。
飲み会のお会計で1人3000円支払う予定だったのがなぜか僕だけ2000円だった。
そんなことより今日はカフェオレにしようと思う。

いざ買うとなるとためらう。なぜかと言うと家にコーヒー豆あるから。
これから飲むとなるとためらう。もう0時を過ぎてて眠れなくなるから。
コーヒーが欲しいのは、コーヒーを飲みたいからではない。
コーヒーのパッケージがおしゃれだから、飲みたくなるのだどうしても。

どしどしご応募待ってないのにガンガンメール来た。
そんなことより今日はカフェオレにしようと思う。

7作品目【ガトーショコラ】

2014年03月14日(金) 06時02分37秒

【ガトーショコラ】
作者 光彦

カボチャの柵(さく)に、南京錠。
カップル達が、掛けてったのに。
ドライブウェイ、よそよそ夜ふけ。
しのびゆく、試練のように。

幸せはまだ、準備段階。
年をとるのは、互いに同じ。
目覚めの不調は、皆同じ。
怖い夢見た幼子も、
母さん抱いて眠ってる。

トイレに行った、彼氏を置いて。
逃げていくのは、どこの乙女か。
エッフェル塔を、ご覧になって。
離婚を決めるは、どこのご婦人?

ログハウスからは、光りが漏れて、
投影機のよう、恋路が浮かぶ。
星を溶かして落としたような、
ガトーショコラは、甘すぎて、
のめり込むには、足りぬ愛。

8作品目【カフェのテーブル】

2014年02月25日(火) 06時44分04秒

【カフェのテーブル】
作者 光彦

カフェのテーブルは汚れを拭かれはするものの長い間歳を取る。
そしてまた次の人が使うために綺麗にしている。
やってくる人は前回座った人のことを知らない。
次に使う人のことも知らないけれど、そのテーブルと椅子を壊すことはない。

キスがしたいときは、そのくちびるに。
幾多のキスの冷たい体温が、より鮮明に浮かぶような気持ちがある。
もちろんやってくる人は以前君とキスした人のことを知らない。
そのクチビルとその人を温めるクチビルは、きっと最初にキスを憶えた記憶を追従する。

土は植物を抜かれはするものの長い間歳を取る。
そしてまた次の野菜や果物のために雨を蓄える。
私のこの臓器を抜く人がもしもいるとするなら、芋のような抜き心地がするのだろうけれど、
私から臓器を抜いてしまうと、私の肉体の「土」の部分は死んでしまう。
次に育つ生物のことも知らないけれど、その植物を土が殺すことはない。

人は時間を食いつぶして最後に「ごちそうさま」と言う。
そしてまた次の欲望や気力のために明日まで寝ている。
捨てられたバナナの皮は自分を食べた人のことを知らない。
ここがどこかも知らないけれど、その人間の腹を壊すことはない。

9作品目【きっとパティシエが】

2014年03月11日(火) 04時01分03秒
【きっとパティシエが】
作者 光彦

砂糖を摂取すると体が冷えるらしい、この雪のように冷えるのかな。
じゃあ砂糖を降らすのは、きっとパティシエの役目だなんて、
もしかして、胸騒ぎ?

「僕のことを好きですか?」、その返答の末諦めた恋。
言わなかった場合真実は、変えられたのかな?。
もしずっと、恋していたら…

どちらかというと人は、どっちも平等に信じてる
可能性と、真実。もしも間違っていたら?
勘が外れていたら?踊らされていたら?

僕と君が出会ったのは、偶然だろうけれど、
君と僕が旅立ったのが、12月の同じきっかけだとしたら…
僕は信じるよ、パティシエが降らす雪のこと。

10作品目【しつこく追い回さない】

2014年04月22日(火) 21時32分55秒

【しつこく追いまわさない】
作者 光彦

なすびを巣に置かれた、カブトムシのように
私を巣に置かれた、あなたとの愛がわからない。
孤独になろうとするのは、飽きたって言ったのに、
気が付いたのね、余計な思いやり。

あなたは寂しさを、もう避けて通ろうとはしない。
「不思議な人」ね、昨日まで「変な人」だったのに。
なにかを生かすための、死なら自殺じゃないと、
私はあなたのうしろ姿に、追い回されてしまうの?。

あなたはもう私を、しつこく追いまわさない。
あなたはもう、私にしつこくはしない。
わたしを今日あきらめたら、あなたに捕まる日はいつくるの?
あなたは明日も今日のように、きっと私を追い回さない・・・

 

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