【第7章】(旧)ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩【5作品】

2023年4月24日

【第7章】旧ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩【5作品】

ご挨拶

当ブログをご覧いただきありがとうございます。
新企画「【第7章】旧ポエムと瞬きの日々に投稿された70の詩を公開します。
はじめに簡単にブログ紹介をさせていただきます

2014年ブログ閉鎖、2020年ブログ再開

ポエムと瞬きの日々は2014年に一旦、閉鎖したブログです。再開したのは2020年12月になります。

この記事で公開されている詩は、2014年に閉鎖したブログ内で公開していたもの

現在この記事で公開しているのは、
当時投稿されていた70余りの詩の一部です。
2014年までのブログ執筆者は「半ヴァンパイア」という名前でした。光彦と同一人物です。

ではどうぞ、詩をお楽しみください。

31作品目【運だめし】

2014年01月22日(水) 18時42分06秒

【運だめし】

作者 光彦(半ヴァンパイア)

一度は自分の意見を言って、否定されなければ間違っていることに気づかない。
マニュアルを読んだって、そのマニュアルに従うのは痛い目を見てからだ。
なにか大きなものに支配されている。
素直に生きるとは人か自分どちらに従うものなのかわかったものではない。
頼れるものは、自分の利益(快楽)、それだけさ。

考えたことの全てを伝えたいね届けたいね、それは君らしく?
それとも違う、本心を偽って?
誰かと仲良くなるために、その場の空気を読んで偽るしかない
そうだ!君は自分のことが嫌いだって常々、思っていたのではないか?
だったら偽っても良いでしょう?

だけどやっぱり、自分を偽ったって自分が承認されてるような気がしなくて、
やっぱり一度は自分の意見を言って、運だめししてたよ、
他人に受け入れてもらえると期待して。

 

 

 

32作品目【つまり、面倒くさい】

2014年01月15日(水) 05時15分03秒
【つまり、面倒くさい】

作者 光彦(半ヴァンパイア)

ジョジョの奇妙な冒険という漫画を全て読むにはどれだけかかるだろう
読み終えた距離ほどに感動できないだろうと知っていて、
だからこそ遠くを見るその目には、嫌悪感がありありと見える。
遠くへの憧れは、にわかに浮かんだにすぎない。

明日の自分に書き置きして、それを読む次の日の自分はいなかった。
昨日の自分が「読んでほしい」とあれほど願って書いたものなのに。
昨日の自分と今日の自分とではこんなに仲の悪い〝遠い〟関係にある。
昨日の手紙の内容をほとんど思い出せるほどに寄り添った距離のはずなのに。

これらの距離は実は全くもって遠くはない。
好きという気持ちがあるかないかの違いであるのだ。
それに気づいてもどうすることもできないだろう
遠いということを知った今では。

33作品目【遠くの水辺へこんにちは】

2014年01月06日(月) 21時13分44秒
【遠くの水辺へこんにちわ】
作者 光彦(半ヴァンパイア)

遠くから見るみずうみの景色が、遠くから見て美しいほどに
近づいた景色を望んだ。

みずうみの中の水槽から金魚が泳いで出て行く。
そんな想像をふくらませる、砂まみれの水槽

目を閉じて見ると暗いまぶたの裏はなにもないことがわかるだろう
夜にまみれて過ごした日々のように。

光に向かえまだ晴れている、雨が降るのを恐れるくらいに。

 

34作品目【恩人ゲーム】

2014年02月04日(火) 14時57分10秒
【恩人ゲーム】
作者 光彦(半ヴァンパイア)

兄貴が森で、おびき寄せた人を殺そうとしている中で、
弟が駆けつけ兄貴を殴り、狙われた人と一緒に逃げる。
弟が「命の恩人」だと誉められて、また後日。

違う人をターゲットにして、今度は弟が森に迷い込んだ人を襲う。
叫びながら逃げるターゲットを兄貴が助けるように、弟を殴り、ターゲットと兄貴は逃げる。
兄が「命の恩人」だと誉められて、それを繰り返し。

兄と弟はたくさんの「命の恩人」を作りました。
やがて数十人と集まった恩人たちは、目撃証言をもとに森で人々を襲った犯人を捜索しようと結託しました。
弟と兄はまさか「命の恩人」に付け狙われているとは知らず、今日も恩人ゲームを続けます。

その日迷い込んだ人を襲った兄は罠にかかり、
これまで救ってきた命の恩人たちに捕まり袋叩きにされました。
時間を数十秒ずらして出てきた弟も恩人たちに捕まり袋叩きに合いました。

彼ら兄弟が救ってきた人の数だけ、彼らは「敵」を作っていたようです。
命からがら逃げのびた兄弟は、もうこの町には戻れないと、
次の森へと、恩人作りのために、懲りずに狩りに行くのでした。

 

35作品目【会いに行こう】

2014年02月21日(金) 05時49分09秒
【会いに行こう】

作者 光彦(半ヴァンパイア)

あまりによく晴れた天気の眠さに
まるで毛嫌うように閉ざしたカーテン。
だけれど人の快活な、太陽のような明るさに
僕が閉ざす心などなく

その暑さに乾くどころか潤いて。
突き刺すような日差しをまとう。

ただし僕がいなかった空白のときに
悲しい出来事が怒鳴り声を伴って起こったとしたら
君の明るさには理由がある。

僕が君の悲しみを知るだなんて、そんな親しくもないのにできるはずはない。
しかし君と僕が仲良くなくても触れるお互いの気配は
とても仲睦(むつ)まじき人にしか打ち明けられないような、理由がこもっている。

僕と君はもっと仲良くなれる気配がある。
今は僕と君が別々の世界で住んでいるんだと、思い知らされても。
もっとお互いがそばにいれば、きっと。
打ち明けられるさ、もっと悲しいことも。

 

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